第138話 殲滅用

お久しぶりです

12月になったらすぐに投稿を再開する予定でしたが少し伸びてしまいました。

今日から再開しようと思います。

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(そろそろバフが消えるぞ!さっきまで持ち場に戻れ!)


(なら最後に大技使うから離れろ!………離れたな!?神夜直伝!)


「【土風炎どふうえん】!」


炎を纏った風が硬い土を運びながら手へとぶつかる。そして数本の武器、手を壊し、溶かし、穴をあけ倒していく。


(水が入ってないけど威力高いなぁ)


(神夜直伝って神夜が忍者関係もいけるからか)


(って事は、戦国時代にいた有名な忍者の人の技でもあるって事か)


(忍者ヤバいな、今までの世界中の歴史が本当なのか分からないな……他にどんな事が消されたたんだろうか)


(バフが消えるわ!さっさと気持ちを戻さないと後で罪にしますわよ!?)


(枷はダメよ、藍那ちゃん。重しにしましょう?)


(おい!誰だよ!?あんな物武器として使おうとしてたやつは!)


一斉に前を向く。前を向いた先には……大砲を準備している手が見えた。


(あ、それ私達が作ってみた大砲のせいかも!殲滅用にって……)


(集まれ!全員で防御!殲滅用なら威力が高いはずだ!スキルも使え!)


(いや!使わなくていい!影に全員入れる!光も強化頼む!)


「下向いて目閉じて!【イカれた太陽の光クレイジーサンライト】!」


「節約するわ!【部分強化パートリィンホース】!」


「よし!足元気を付けろ!【深影への潜影アビスダイブ】!」


眩い光に照らされ、人影が黒い床にすら色濃く現れる。


「おわ!?」


「きゃあ!?」


突如として下に穴が現れる下へと落ちていく。


そして1.5人分ほどの高さを落下した後に地面へと足が着く。中は思ったほど暗くは無い、少し明るく、暗い感じの紫と黒が混ざった空間になっており、目が疲れるや全く見えないと言う事は起きていない。


(めっちゃめっちゃびっくりした。急に落ちるのは聞いてない)


(ほんとに!あんな急に落ちるならもっと言ってよ!)


(俺はビックリし過ぎて声出なかったわ、え?これいつもあんな感じで影に入ってたのか?)


(いつもは下に急に深い水溜まりが出来る感じだからゆっくり中に入ってる)


(今回もそれ採用しろよ!)


(危ないかと思ったから急いで入れた弊害だよ!文句言うな!)


(それよりこれちゃんと防げるの?外見えてるけど……)


(もちろん、こっちからは見えてるけど地上からだと見えないよ、ただの影。層を少しズラしてるから爆風が入ってくる事も、大砲弾自体が入ってくる事も無い。安心してくれ)


(なら後は撃って来るのを待つだけか、案外居心地いいな)


しばしの静寂



(………いつ撃って来るんだ?)


(もしかして標的が1人も見えないと撃って来ない?)


(誰か外出るしかない?)


(私が空間イジって中にいる皆の姿投影すればいけるかな?)


(実態を持ってるかとか、生命なのか判断されないといいけどなぁ。そんな検証してないから分からないな)


(検証するにしてもここでスキルを幾つも使うのは得策じゃないよね)


(俺が一瞬出るしかないな、1人だけ出してすぐ中に戻せるか?)


(強化されてるからいけるはず)


(了解、なら出してくれ)


ヒュン


(出る時は落ちるよに上がるのか……重力魔法使えるようになったのか?)


(妃芽ちゃんがいないとアレ無理だろ)


(それもそうだな、さっさと蘇生の手がかり探さに行かないとな)





またまたまた一方


「アガガガガガがぁ!」


「大丈夫か!?神夜!?」


「し、痺れがガガガガ」


「耐性機能させて無いのかよ!」


バックから麻痺直しの霧吹きポーションを出し神夜へとかける。


「センキュー、耐性機能させてたけど無理だったな。耐性貫通着いてるかもしれないな、これだと」


「この少し黄色くなってるのは麻痺効果があるのか……少しでも触れると麻痺か……なのに足場が不安定でしかも足場は浸水するようなクソ設計と……」


「俺はあの濃い青色が広がってるのは怖い。なんであそこはあんな広いんだ?」


「知らん。また神夜が検証してみるか?」


「アソコは多分ヤバいから石投げるか」


「最初からまず石投げてから水に触れろよ」


結局周りには何も無く、水に浮いている足場を辿って向こう側に行くしか無いと言う結論になり現在渡っている最中だ。


道中あからさまに危険な毒々しい水の場所を慎重に進み、炎が吹き出ていた水の場所を全速力で駆け抜け、下から高圧の水がビームのように出てきている場所を通り、現在に至る。


どうやらコースは幾つかあるようだが、見た所どこも同じようなものだった。


ちなみにだが、足場にも様々なものが有り、乗ったら沈んで行く足場、凍っている足場、足をつけた瞬間に爆発する足場、透明の足場……などなど、普通の足場は無い。


「まだまだ遠いな……」


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