第130話 地図合わせ
仮拠点へと急いで戻っている最中
「ヤバいな、18時までに帰れるか?」
「頑張って急いで帰れば間に合う筈だ。神夜」
「分かってる、この植物は中央に行く方が再生が早いのか?来た時に切ったのに再生してるな」
「確かに分析だと最初の方よりかは再生が早くなってるって出ている。ただ中央に行く程なのかは分からないな、まだ中央にも92階層の入口近くにも行けてないからな」
全力に近い速度で走りながら、植物を切りながら仮拠点を目指す。
「帰還符を使うのは勿体無さすぎるからダメよ、ゆーちゃん。作るのに時間かかるのよ?」
「11人いるから110分か、2時間いかないくらいで作れるけどな」
「喋って無いで早く手も脚も動かせ!」
怒られたので、時間に間に合うように無言で手と脚を動かす。
1時間後
「はぁーーーー〜疲れた〜〜」
「他の3班もギリギリだったから、全員地図埋めに没頭し過ぎたんだな」
「夕食作り始めるの少し送らせてちょっと休憩しない?」
「「「「「「賛成!」」」」」」
10分程休憩してから夕食を作り始める。
「今日は海鮮系か、異世界海鮮丼と?後何?」
どうやらメニューを聞いていなかった奴がいるみたいだな。
「貝と海藻のスープとエビとかのサラダ」
「最後だけ雑〜」
「ざっと分かれば良いだろ!早く魚捌けよ!」
近くにいた奴が教えていたが、最後だけ聞いてなかったみたいだな。料理方法は聞いてたみたいだが……。
自分達でご飯を作る事は最早全員に共通する趣味となっていた。そのため料理が苦手だった人もいなくなり、様々な料理を作っては食べている。
「火を余り使わなかったからずく終わったな」
「誠君ー!早く食べようー!」
「そうだね、じゃあ今日も1日お疲れ様!いただきます!」
いつも通り誠の挨拶の後に各自いただきますを言って食べ始める。
「やべ、ワサビ入れすぎた」
「あーあ、食えよ、ちゃんと」
「分かってるよ………、ァァァァァァっ!喉ッ!鼻ッ!」
「wwwwwwwww」
「何してんだアイツら」
「海鮮丼にワサビ入れすぎたんじゃない?」
「前にゆーちゃんもしてたわよ」
「あー、学校に入ったばっかの時の事か」
学校で海鮮丼が出てきたら時は驚いた、ちゃんと醤油とワサビのセットで出てきてしっかりしてるなーと思ったな。めっちゃ美味しかった。
美味しい夕食を食べた後に今日の地図埋めで得た事を言い合う。
「神夜班中央右に地図埋めに行った。情報としては、植物の再生は中央に行くほど早くなってたな、モンスターは居なかった」
「誠班は中央左に地図埋めに行ったけど、情報は神夜班と同じかな」
「藍那班は仮拠点から左端にそって埋めに行ったわ、壁には何も無し、植物にも変化無し、地形にも変化無しだったわ」
「赤巫女班、右端から行ったけど…藍那と同じくらいの情報しか無かった」
「まだ中央にすら行ってないから余り変化が無いのか?なら次は地図合わせするか」
「【同期】」
分身などが走った場所も地図に追加される。
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