第119話 拠点探し
「おい!?神夜!1人で真ん中行くなよ!白金の煌めき!勇者の啓司!アライトランスメーション!ホワイトアウト!」
誠が俺をフォローするようにスキルを使う、効果は白金の煌めきは武器攻撃力バフ、勇者の啓司はステータスバフ、アライトランスメーションはダンジョンに最初に行った時に騎士の1人が使っていた見方の攻撃が透過する魔法だ。ホワイトアウトは全体デバフの視認性ダウンだ。
勇者は万能なので色々なスキルを覚えるようだ。その分色々使わないと強くならないので大変みたいだな。
俺は攻撃よりだが前前世の影響により万能ぽい感じになっているので俺も大変だ。特にオールマスターが1番大変だ。
ここからは簡単に言うとモンスターをボコボコにするだけで終わりだ。視認性がダウンしているので相手の攻撃は当たらないし、避けやすい。そしてこちらはバフがかかっているのでスキルを使わずに倒せるので効率がいい。
しかし、効率を求め過ぎると特定の人物、特定のスキルしかLvが上がらなくなるので次回からはスキルを使っての瞬殺になるだろう。
「よし、全部倒したな。おつかれ」
口々にお疲れ様ーやおつかれ!など労いの言葉を皆にかけている。
「よし、それじゃあこの階層を攻略していこう。チャットでも送ったけどさっきの奴らは3時間に1回出てくるから次回からはスキルを使ってすぐに倒していいから、余りあいつらに時間がかからないようにしてくれ」
「とりあえず耐性が聞いてるからまだ少し暑いくらいで済んでるが更に暑くなるだろうから四季に魔法使って貰っとくか?」
「それだと耐性上げにならないわ、少しは我慢していかないとダメよ」
「あー、藍那の言う事も一理あるな。どうする?」
多数決で決める事になり、いざ票を取ると全員が耐性上げに賛成する形となった。
「82層以降で更に暑い所があったら四季の魔法使っても耐えれなくなるぞ、それなら上げれる時に上げた方がいいだろ」
「それもそうだな、水分補給しっかりしろよ。塩分も取れるだろ」
念の為に全員がバックの中を確認し水と塩がある事を確認する。
「水分は無くなったら共有の場所にある水を自分の所に入れていいから、その後取った分だけ魔道具で水を作っておいてよ。塩も取っていいから」
確認と無くなった場合の事を話したのでいよいよ81層の索敵を始める事になった。
「よし、皆これから今まで通り索敵と探索をしつつ拠点になりそうな場所を探して行こう」
「この階層のマップは出来てるからそれを参考にしてくれ」
「仕事早いなーありがとうな」
そこから全員で動きながら出てきたモンスターを倒し、3時間に1回のボスグルトリスを倒しながら拠点になりそうな場所を探し出した。
とても広大なので分身を使える人や自分が動かずに辺りを見る事が出来る人達はその能力を使いマップを見てあからさまに拠点に向いていない場所を見てもらっている。
俺も忍術や陰陽術を使って分身や式神を作り出して探索をしている。
拠点になりそうな場所は条件を絞って行くと数はそんなに無いため全員で見て回っている。
途中で魔法によってドームを作り昼食を食べ、その後すぐに拠点探しに戻った結果18時頃に拠点とする場所を探し終えた。
「拠点探し毎回大変なんだよなー」
「広いんだからしょうがないよ」
「そうよ、これから更に時間がかかるんだから」
「今回は下が砂だから時間をくった気もするけどな」
オアシス近くに作り出した拠点で腰を下ろしながら雑談をする。
「もう少ししたら夕食の準備を始めるんだっけ?」
「そうよ、後5分くらいかしら?」
「今日は夕食食べてすぐ寝たいな」
「今日から見張り番が必要だから今までみたいにはいかないよ、ゆーちゃん」
「3時間に1回だからか……面倒だなー」
前までは結界を張って置けば全員で寝れたんだが……今それをすると朝起きた結界の外見たらボスグルトリスがうじゃうじゃいる羽目になるからな。それプラスでこの階層に普通にいるモンスターもいるだろうから朝からハード過ぎる。なので見張り番の人がボスグルトリスを倒す事になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます