第118話 抜刀 白神一閃
「ふぅ、このぐらいでいいか」
朝5時から2時間程身体を動かし身体を柔らかくしていた。
これは俺だけでは無く全員が各々でやっている。この後はいつも通り朝食と昼食を作り、朝食を食べる、終わったら30分程休み10分程軽くストレッチを行って81階層へと向かう。
朝食はドラノンの卵と呼ばれる卵と星章と呼ばれる醤油のような物を使った卵かけご飯ときな森と呼ばれるブロッコリーの様な物、そしてオークのハムを使ったサラダを美味しくいただいた。昼食には王墜と呼ばれる鳥の肉とキャベシと呼ばれるキャベツを炒めて焼肉風味にした物を作った。
「皆食べ終わったから今から30分は休憩、それからストレッチを10分程やったら81層攻略に向かうよ」
了解と全員が了承する。
休憩が終わると身体を伸ばすストレッチを念の為に行い、81階層へと向かう階段へと向かう。
「階段を登るか降りるか分からないけど、81階層に入る前まで行ったら俺と神夜、灰原君以外は待機。大丈夫そうだったらチャットで言うから見ておいてくれ。それじゃあ、2人共準備はいい?」
「俺は大丈夫だ」
刀をすぐさま抜刀出来るように手を構えて誠へと伝える。
「俺も大丈夫」
灰原も剣と盾を持ち最悪入った瞬間に何かあってもいいようにしている。
灰原を真ん中にして左右を俺と誠で挟める位置に移動する。
「それじゃ0のタイミングで入るよ」
「「了解」」
「3.2.1.0!」
誠の0に合わせて81階層へと足を踏み入れる。
「うわ、暑。灰原これ今何度?」
「39度だな」
「入口で40度近くか……」
どうやら今回は砂漠階層のようだ。
「広いし、暑いし面倒な階層って事か?灰原この辺りに罠とかなんか居たりする?」
「いや、特に何も無いね。砂の下に隠れてるとかもない、空にもない。制限人数もあるわけじゃないから全員が入っても大丈夫そうだ」
「人数が多く入ったら発動する罠とか来る敵とかはないか?鑑定を階層自体にしてみるとか」
「ん?それはしてないかな。あー、あった30人以上の参加でボスグルトリスが40匹湧くみたいだな。殲滅したら3時間に1回のペースで湧くみたいだな」
ボスグルトリスとはコカトリス系統のモンスターだな。地上でも時折発見されるようだがすぐに殲滅依頼がそいつらを討伐出来る人達に出るみたいだな。
ボスグルトリスの攻撃は口バチ、爪、ブレスなどに状態異常の石化、麻痺、混乱がついてるみたいだな。
「ならそれも皆にチャットで俺が送っとくよ、1回戦ってみるか。戦闘始めたら階層から出れなくなるとかはないか?灰原」
「無いね、ボスグルトリスはLv135の集団で稀に1匹Lv140が紛れるみたいだな」
ならいけそうだな。
「よし、チャット送ったから皆が入ってくるよ」
81階層に入った人数が30人を超えた瞬間にボスグルトリスが40匹が瞬間的に目の前に湧く。
「抜刀 白神一閃」
目の前に湧いたボスグルトリスを2匹抜刀で胴体と頭を2つに分ける。
「竜巻旋風!」
ボスグルトリス集団の真ん中よりに入り身体を捻りながら3回転、斬撃とノックバック効果を持つ範囲攻撃を行いボスグルトリスの位置をバラバラにする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます