第107話 名は【|夢駆残装《むくざんそう》】

すみません、忙しくて投稿出来ませんでした。

━━━━━━━━━━━━━━━


「朝か」


療養期間も昨日で終わりだ。つまり今日から鍛錬でもダンジョンでも身体に負担をかけても良いと言う事だ。


前世でなら既に起きて刀を振っていただろう。今世でもそんなに寝なくても大丈夫だが前世は更に寝なくても大丈夫だったからな。


今は知夢の力を借りて寝ている間に夢の中で鍛錬をしている。それを今日から実際に身体を動かして慣らしていく。


物作りチームが作った壊れやすくいが俺の力の痕跡を残しやすい刀は俺の夢とリンクさせ何千本と折って壊してきた。そのお陰で今俺は物作りチームの傑作の刀を持っている。


名は【夢駆残装むくざんそう】、流石に俺の前世の愛刀である暝冥天武めいめいてんぶには匹敵はしないがそれの次くらいには強い刀だ。


何千本と折られ壊されます刀が融合しているので壊れないように不壊がついている。そして常世とリンクして強化されるようになっている。


早速着替えて刀を携えて鍛錬所へと向かう。


どうやら朝一番鍛錬をしようとするのは俺だけじゃなかったようだ。同じタイミングで療養期間があった者達が動き出す。


「神夜も鍛錬に行くのか」


「誠も行くのか」


ん?部屋の窓から飛び降りて鍛錬所に向かってる奴もいるな。俺もそうすれば良かった。いや、今からすれば良いか。


「先鍛錬所行くわ」


窓に近付きながら誠に声をかける。


「ん?何故窓に……」


足を窓枠に乗せて外にジャンプする。


「おい!普通に行けよ!」


「お前も来れば良いだろ!」


落ちながら誠の言葉に返事を返す。


スっ


音が全く出ないように着地をする。忍者の技術だな。


そこから縮地で高速で鍛錬所に向かう。


前は中にあった鍛錬所で行っていたがアソコは空間を広くしただけの室内なので鍛錬をしていると部屋を壊す可能性がある。その為外の鍛錬所に行く。


鍛錬所に着くと既に数人が黙々と鍛錬を行っていた。


十分な距離を取り防護幕をし、タイマーをセットして俺も刀を振るい始める。防護幕の話は後でいいだろう、今は早く鍛錬をするのみ。


上段から相手の脳から股まで切り裂く真向斬りまっこうぎり

敵の左肩から右腰骨辺りまでを斜めに振り下ろす袈裟斬りけさぎり

敵の首、もしくは胴体を狙った一文字斬りいちもんじぎり

屋内や敵を突き放して距離を置きたい場合に使う刺突しとつ


それを数回ずつ素振りをしてから眼を閉じ、前世の自分との戦闘を始める。


妖術、忍術、剣術、陰陽術を駆使てしの戦闘は辺りを破壊し尽くす可能性が大きいので事前に防護幕を空中にセットして辺りへの被害が出ないようにしている。


防護幕は物作りチームが作った新たな作品で透明だったり、中が見えない黒だったりとするが性能は中での出来事を外に出さないと凄まじい。つまり、中で死んだとしても外に出して貰うか、防護幕をしまえば生き返ると言う訳だ。


前世の自分と戦闘をする鍛錬をしていると、タイマーがなった。朝食の10分前になるようにしていたのでもう8時30分と言う訳だ。ここに来たのが4時頃だったのでもう4時間は鍛錬をしていたと言う訳だ。


防護幕から出ると皆が次々と自分の防護幕から出てきていた。いつの間にかクラス全員が鍛錬所にいたようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る