第108話 強さを高める
「さて、今日の朝食も食べ終えた事だから今後の話を始めるか。誠、後は頼むぞ」
「分かりました」
鍛錬所から食堂へと行き、朝食を食べ終わった。今日で目出度く全員が動けるようになったので話し合いをしようと言うわけだ。
「まず今日は一日中身体を動かして慣らしておいて、明日からすぐにダンジョン攻略を始める」
「やっとかー、長かったなー。まぁ、療養期間の間に身体を動かさない鍛錬は色々と進んだけどな」
「それも相まって朝一の鍛錬めっちゃ動き易かった、最高」
「万が一怪我をしたら福磨と薬柳が考えた回復ポーションと魔力ポーションがあるからそれを使えよ。もうマジックバックに配られてる筈だ。確認してくれ」
マジックバックを取り出し確認する。入っている事を確認すると誠へと視線を向ける。
「皆あるみたいだね、なら次の話に行くよ。ダンジョンを攻略しながらこの国の近くにいる魔物を倒していく。それも終わったら国を回って行く事になるから覚えといて」
この話は実は療養期間中に聞いていたが確認の為にもう1回言っているのだろう。
時間は過ぎ、夜
「明日は朝食を食べたらダンジョンに行くんだろ?」
「そうね、だから朝食出る前に身体動かして温めて置いてって言ってたわ」
「100層攻略にどのくらいかかるんだろうね」
「どうだろうな、あのダンジョン面倒だから時間はかかるだろうな」
ギルドが攻略を進めるダンジョンが初心者ダンジョンな訳ないだろって言うのは前も言ったな。まぁ、嘘は言ってないけどな……浅い層は初心者にちょうどいいからな。ただ中層辺りから難易度が上がっていく、a階層+n Lvが適正だからキツい。20階層なら20+3だったか?そんな感じでLv23が適正になる。
しかも+Lvは100階層に近付くにつれて振り幅がドンドン大きくなっていく。最悪の場合100階層+100Lvなんて事も有り得る。それだけでもキツいのに更に罠も沢山あるだろう。レアモンスターも出てくるだろう。イレギュラーですら何体も出てくるかもしれない。
そんなダンジョンを誰も失わずに早く攻略しなければならない。それを可能にする為に準備はして来たがそれで足りるのかは分からない。
「最初に潜った時に出てきた奴が途中で出てきたら面倒だなー」
「でも倒したらLvが沢山上がるよ」
「クタクタで進めなくなるわよ、そんなの相手にしてたら」
「ボブシルバーゴブリンだったっけ?」
「そうだな、数時間かけて討伐したな、あの時はめっちゃめっちゃ疲れたな」
「よし、お喋りは止めてそろそろ寝るか」
「そうね、そうしましょう。お休みなさい」
「おやすみ〜」
「ああ、おやすみ」
明日からは強さを更に高める為に生きる。
まだ前世で技は全部は思い出せてないだろうからそれも思い出さないとな。流石に今の技術だけしか持っていなかったら最強武将のくせに弱過ぎだろうからな。
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