第98話 精神的存在
すみません、5日に更新予定でしたが忙しくて更新出来ませんでした。お久しぶりですが楽しんで貰えると嬉しいです。
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バルコニーから見た景色は先程露天風呂で見た景色とは比べ物にならない程綺麗だった。
時折宝石のように光り輝く光源と太陽光を反射して輝く星が薄い雲を突き抜けて光のカーテンを作り出す。その光が城下町や遠くに見える山などに当たり反射している。
何が反射しているのかまでは分からないが、空だけでない地上もキラキラとしていてとても幻想的だ。
「誰もここに居ないのが不思議なくらいだな」
ふと山や城下町の反射が襲撃の合図なのかもしれないと頭に浮かんだが大丈夫だろう。もし居たとしてもそいつらは死ぬ事になるだろうからな。
俺の目には精神的存在を認識出来る能力がある。妖は戦国時代の時は怨念や生霊が居すぎたり、死の危険が誰にもあったからか見える人は農民ですら沢山居た。今の日本では見える人はほぼいないだろうがな。
なら精神的存在とはどんなものか?と思うだろう。幽霊、悪魔、天使、精霊などと思うかもしれないがそれとは違う。精神的存在とはある感情1つしか持つことは無く、その感情が沢山集まっているものの事を言う。
例えば前世の戦国時代ではよく怒りや悲しみ、生きたいと言う感情の精神的存在が沢山居た。こいつらは多数の生物の感情をまとめて誕生するので簡単に言うととても強い。
まずそいつらを認識出来る者が世代につき5人居たらいいなと言うレベルだ。そして見えたとしても相当な実力がないと戦闘すら出来ない。別に必ずしも武力の実力が必須と言う訳では無い。過去にはタネがあるマジックで戦闘したり大道芸で戦闘したやつもいるらしいからな。つまり、自分の得意な事が世界トップのレベルだと戦闘は可能と言うことだ。俺の場合はもちろん刀での戦闘になる。
戦闘になったとしても勝率はほぼ0%だな。なので戦闘で時間を稼ぎつつとりあえず人が居ないの所へとそいつを飛ばすと言うのがセオリーだ。
悲しみや、楽しいとかの精神的存在ならまだいいが殺すとか怨み、怒りなどの精神的存在はヤバすぎる。最悪国が滅んで人はほぼいなくなるというぐらいにヤバい。
そしてそんなヤバい精神的存在の1つである怒りが俺の怒りの感情に釣られたのか……誕生したのか分からないが今この国にいる。
ヤバいじゃん!ってなると思う。俺だって血の気が引いたさ。もしかしてこの国の人が怒る程の事をやるのか?と思っていたが違うらしい。理由は1つ、怒りの感情が糧になるはずなのに何故かその怒りが生まれる前にその原因となるやつが最悪死んだり、悪夢を見たりして反省している。もしかすると更に怒りの精神的存在が生まれないようにしてるいのかもしれない。何故かは全く分からない。分からないが今襲撃が起こると怒りはすぐに湧いてくるのでそれを阻止するはずだ。実行犯が死ぬという感じでな。だから今は安心してこの景色を堪能してもいいと言うことだ。
バルコニーの大理石だろうか?綺麗な白石で作られている柵に肘を載せ景色を楽しむ。
「風もいいくらいの風量で気持ちいいなー」
ん?
′私も混ぜて貰えませんか?'
うーん、急に普通の幽霊来たな。
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次回は明日の8月7日の予定です
そしてそろそろ新しい小説を書き始める予定です。
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