第96話 予想通りだったな


「うーん、誰も来ねぇ」


遊び場のアスレチックで結構時間使ってのんびり身体を洗ってのんびり湯船に浸かっているのに誰1人大浴場に入ってこない。


まぁ、気持ちいいけど部屋にある風呂も結構良いやつだからそんなに来ないからって言うのもあるだろうけどさ、誰な1人くらい来ても良くないか?


俺皆の前でなら大浴場行ってくるって言わなかったか?


もう泳いでやろう


バシャ、バシャ


クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライと基本的な泳ぎをしていく。


「時々泳がないとな、いざという時が久しぶりだと大変だからな」


潜水をして何秒息が続くかをしたり、潜って水の中を泳いだりと人がいないからそこ気持ち良く出来る事をする。


ちなみに息は30分は軽く止めれたな、人間の最高が24分くらいらしいが俺はLvの概念が出来たから更にいけるんだろうな。実際6分も超えたからな。


「ほんと誰も来ないな、普通誰かが来そうなものだけどな、騒ぎが起こっているような気もしないからなぁ」


戦闘音もしないからな、頭を使う問題なら戦闘音だったら戦闘音はしないけどな。


「とりあえず上がるか、逆上せそうだ」


上がって出口に向かう


「あ、サウナと露天風呂行くの忘れてた。行くか」


せっかく大浴場まで来たんだ、入らないと損だろう?


まずはサウナの中に入る。


「暑〜」


このサウナは5段もある。大体50人位は入れそうな大きさだ。そこの5段目に座る。当然暑い。しかし、それがいい。


20分程で外に出る。そして露天風呂に入る。


まずは外に出て風を浴びて身体を少し冷やす。


「……上がった後に風浴びる必要ないか……?」


そういえば後で風を浴びようと思っていたのを忘れていた。まぁ、上がったあとは景色を見る為に外に出るとしよう。外に出ると言ってもベランダから外に出るだけだけどな。


そんな事を思っていると程よく、涼しくなったので露天風呂の中に入る。


「あんまり入っててもアレだから10分程で上がるか」


外を見上げると雲が沢山ある。しかし、時折宝石のように光り輝く光源と太陽光を反射して輝く星が見える。時折光のカーテンが夜空に出てくるとても幻想的な風景だ。


「これは露天風呂に来て正解だったな」


たっぷりと楽しんだ後に大浴場へと戻っていく。


タオルで全身を拭いて、髪を乾かして、執事の人が持ってきてくれたパジャマを着る。


「よし、部屋に戻るか。鍵は……あるな」


脱衣場から外に出て大浴場の入口に向かっていく。


その途中で何となく遊び場も正面扉を開いて見る。


すると……


「クッソー!またダメだった!」


「ちょっと!もっとゆっくり!」


なんとクラスメイト達がアスレチックで遊んでいた。


つまり……これは俺と同じパターンだな。


大浴場行こう、あ、遊び場で少し遊んでから行こう!、めっちゃ楽しい!って感じだろうな。


「おーい、何時からアスレチックしてたんだ?」


「あれ?神夜風呂は?」


「今上がった」


「マジ!?一緒に入ろうと思って来たんだけど」


「アスレチックし過ぎだろ、結構俺は風呂に居たぞ」


「まじかー、楽しくて時間忘れてた」


他の奴らもうんうんと頷いている。女子も頷いている。


予想通りだったな。


━━━━━━━━━━━━━━━

次回は7月20日の予定です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る