第95話 はあ〜、気持ちいいなー


遊び場には出入口が3箇所ある。まずは神夜が入って来た中央扉、そして男性脱衣場へと続く扉、女性脱衣場へと続く扉だ。


それぞれの脱衣場へと続く扉には性別認識機能と衣服認識機能が搭載されている。男性が女性の、女性が男性の脱衣場へと行けないように、そして裸で遊び場に入れないようにする為だ。


稀に性別が無い種族の者がこの大浴場を使う。その時は性別認識機能によって男性よりか女性よりかを判断されどちらかの扉は使えなくなる。


更に稀だが性別認識機能を使用してもどちらにもよっていない者がいる。その場合は最初に入った方の性別として扱われる。男性の方に入ったのならこの人は男性と判断すると言う事だ。


ちなみにそれぞれの脱衣場へと続く扉を開いても中は見てないようになっている。


まだ想定出来る者や状況があるが省略しよう。


話を戻して


神夜は男性なので左側の扉から脱衣場へと入る。


「あー、楽しかった。明日辺りに大司と悠眞にも教えてやるか。誠に言ってもしょうがないしな」


だって誠怪我で動けないからな。煽りには使えるかもしれないがな!


ただ人に教えると怖いのが福間や薬柳に伝わる事だな。いくら軽くやっただけだと言ってもそんな面白そうなやつを神夜君が少ししかしないわけが無いだろうと言われ怒られるかもしれない。


「そろそろ動いて言いよって言われてから教えるか。よしそうと決まれば中に入るか」


この王城にある大浴場はある特殊な魔道具から作り出す事が出来る特殊な石や岩を贅沢に使用して作られている。


そして湯も同じく特殊な魔道具から作り出される水を40度程に温めたものである。


外見は様々な石や岩が使われ、手前に身体を洗う場所がある。そして中央には大浴場の名に相応しいと思う程の立派な浴場がある。そしてその奥にはサウナ、露天風呂などがある。


ジャー、バサバサー


まずはお湯をおけに入れて身体にかける。


「あー、いい湯だー」


まだ入ってはいないがそんな事を口にする。


「よし、髪から洗っていくか」


備え付けのシャンプーとリンスを使ってしっかりと髪を洗い、流す。


神夜は上から順に洗っていくので次に顔を洗い、最後に身体を洗う。


「よし、こんなものだろう」


神夜達は全員洗ってからお湯に浸かっているが、人によっては洗わずに中へと入ったり、サウナで汗をかいてから洗う人もいる。


サウナならいいが、もし洗わずにお湯に入ってもいいようにある程度お湯に浸かった時にお湯によって汚れが取れる。そしてそのお湯は消滅すると言う、実に不思議だが、いい機能がある。おかげで安心だ。


ただ、なら洗わなくていいじゃんと言う出す者が時折いるがお風呂が好きなやつにボコボコにされるのでそれ以降はそんな事を言わなくなるので安心して欲しい。


左脚から湯船にと入っていく。


この大浴場は深さが結構変わるので、座ってちょうど肩まで浸かる場所までは歩いていき、そこで湯船に完全に浸かる。


「はあ〜、気持ちいいなー」


近頃の疲れを癒すかのようにゆっくりと、のんびりとした時間を過ごす。


━━━━━━━━━━━━━━━

次回は7月18日の予定です

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る