第94話 遊び場で遊ぼう
大浴場と上に書かれた扉を開いて中へと入る。
数メートル程奥へと進むと真正面に扉があり、左右には奥へと続く道がある。と、言っても90度曲がって数メートルすると男女それぞれの脱衣場がある。
間違わないように真正面の扉の左側に男、右に女と書かれている。なら真ん中はなんだ?と思うかもしれないが扉の上には遊び場と書いてある。決して掃除するための道具があったり、使用人が使う為の大浴場があったりはしない。
遊び場とは書いてあるが、中に入るとあるのは簡単なものから難しすぎるものまであるアスレチックだ。
意味が分からないだろ?俺も分からん。そして王様もレティナも宰相も何故この遊び場がアスレチックになっているのかは分からないらしい。中はもちろん空間拡張がされているのでとても広い。
そしてなんか認めたくないがこのアスレチックはとても面白い。地球にもあるようなアスレチックから魔法や独自の機械技術によるアスレチックもあるのでとても楽しい。そして無駄に1つのアスレチックにもパターンが沢山あるので飽きる事がない。このパターンはアスレチックをやろうとした時にランダムでコースが出てくる。
「ちょっとやってくかなぁ?」
ちょっとならいいだろ。ちょっとだけ。安静にしておけと言われているからバレたらヤバいが今ここには誰もいない。しかし、バレてもそんなに怒られないように魔法を沢山使った難度の低いものをやる。これならそんなに身体を使わないから大丈夫だろう。
コースも前に歩いていき、立ち止まるとコースが変わっていく。
「おお!なんだこれ!初めて見るパターンの奴だ!」
目の前にあるのはスノボーやスケートボードのような形をしたものだ。しかし、それらと違ってこれは浮いている。
脚をボードの上に乗せると……
「うぉ!?」
なんと1m程浮き上がりスタートが出来ると言うのが知らされる。
「ん?そういえばコース見てなかったな。うわぁ、楽しそうなコースだなぁ」
見ると上に登ったり、下から空気が出ている箇所があるのでそこでホバリングをしたりそこで上に下にと行くのだろう。壁にボードが張り付きながら進む箇所もあるようだ。
「よし、じゃぁ行くか!」
行き良いよく前脚をボードに叩きつけると急加速をしてコースへと入る。
まずはいきなり坂道を上に行くようだ。そして……
「超下がるぅぅぅぅぅ!はぇぇぇぇぇえ!楽しいぃぃぃ!」
上まで辿り着いたら下り坂を一気に下っていく。受ける風が気持ちいい、少し風が強過ぎるのが難点だが。
そこから上下逆さまになって進んだり、ホバリングを利用して特定の場所に止まると言うミニゲームをしたり(もちろん空中)、壁から壁にジャンブしたりととても楽しいコースだった。
気が付くと1時間程遊んでいたようだ。もっと遊びたいが余りしていると怒られそうなのでそろそろ大浴場に入るとしよう。
誰かが来たら早く風呂入れよ!とか言われそうだからな。
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今回神夜がやったコースは簡単なのでそうそうに落ちません。もちろん落ちたら結構怖いです。そしてそのコースの事を書いてたら1話終わりそうなので省略しました。
次回は7月16日の予定です
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