第93話 止まりました!
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「じゃあ、俺先に部屋戻っとくわ」
「分かったー」
「分かったわ、私達は少しお喋りしてから帰るわ。はい、ゆーちゃん用の部屋の鍵」
そう言って小晴から部屋の鍵が渡された。
そうだった。鍵忘れて帰ったらあの扉開かないじゃん。危ない。危ない。
「ありがとう、なら風呂は沸かしておくぞ」
「あー、ゆーちゃん多分今日は皆で大浴場の方に行くからゆーちゃんも大浴場行ってきたら?」
「そうなのか?俺だけの為に沸かすのもアレだから俺も今日は大浴場に行くか」
どうやら風呂まで移動しないといけないようだ。面倒だが部屋の風呂より大きく気持ちのいい湯が張ってあるので、別に苦ではない。ただ歩かないといけないから面倒ではある。
と、なると。出口付近にいるメイドさんか執事の人に言って置かなければならない。なぜならパジャマは毎日洗われるようになった為、乾いたパジャマを持ってきて貰わないといけないからだ。
別に自分で取りに行くよとは思うがメイドか執事専用の場所の中にあるので取りにいけない。
そんな事を考えながら出口付近まで歩いてきた。
「今日大浴場の方に行くのでそこにお願いします」
《了解しました。神夜様》
出口付近の執事に今日は大浴場に行くからと伝える。これで俺のパジャマは大浴場に届くはずだ。
うーん、一旦部屋に戻って少し休憩してから風呂に行くか?それとも外に出て風を浴びてから行くか……風呂上がった後に風浴びても良いな。
今日のこれからの事を考えていると後ろから叫び声が聞こえてきた。
「うわぁぁぁぁ!止めろバカ!止めろ!止めろ!」
「人に当たらないから大丈夫!」
「俺が大丈夫じゃない!いいから早く止めろぉぉぉぉ!」
振り返って見てみると誠が乗っている移動ベットを
人には当たらんだろうな。石海が分身出して道作ってるしな。
誠はベットに乗りながらさっきまで進行役をしていたのでなかなかシュールで面白かった。うーん、でも多分そろそろ……。
「病人に何してるの!今すぐ止まらないと薬柳君の新薬の実験台にするよ!」
「止まりました!」
早いな。そんな薬柳の新薬が嫌かよ。まぁ、こないだも爆発してたしな……。
そんな騒がしい光景を後目に大浴場へと向かう。結局今日は大浴場から上がった後に風を浴びる事にした。
誰かを一緒に誘ってもいいが、パッと見てまだ誰も風呂に入る気は無いようだ。
今度こそ大浴場を目指して歩き始める。大浴場が存在するのは1階なので階段を使って降りていく。
「そんなに急な角度じゃないから昇り降りしやすいな」
日本ようにスペースが足りないから階段急です、とはならない。
脚を怪我していない限りは誰でも苦もなく歩けるかいい階段だ。
そうして最初に使った沢山のシャワーが置いてあるシャワー室の横を更に奥へと進む。
すると少し大きい扉の上にこれまた大きく大浴場と書いてある。
中に入ってから男女に別れて行くので安心して欲しい。
でも時折混浴になったりする。今日は流石に混浴じゃないかな。
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次回は7月14日の予定です
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