第91話 理由を言え

PV2000越えありがとうございます!

これからもよろしくお願いいたします

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「皆忘れているかもしれないが、俺達がダンジョンでレアモンスターを苦労して倒した結果落ちた物があっただろ?」


「あぁ、世界智冠ってやつね」


世界智冠?あれで…もしかして魂専門のやつを探すのか?いや、あの時比較的近くにいたオルジュ・ルーベに会いに行くのか?


「それを使って魂に関して深い知識をもつ人を探し出し、会いに行く。そして3人の魂を見てもらおう」


「そいつが3人の魂を利用しようとするやつだったらどうするんだ?」


「決まってんだろ、知識だけ貰って殺す。そんな事するやつはどうせろくでもない奴だろう」


「そういえばあの時出てきたオルジュ・ルーベって人に会いに行かないの?」


「アンデット専門のやつだろ?俺達は3人を蘇生したいのであって、別にアンデットにしたい訳じゃないんだから行く必要無いだろ」


確かにな、アンデットなんかにされたら最悪だからな。


「でも蘇生したいと思っても、結局強くなってからじゃないと危険だよね?」


そうなんだよな、蘇生する過程で何人か世界智冠を使って会いに行かないといけないだろうが普通の町にいるって事はそんなに無いだろうしな。どっか危険な秘境とか、目的地は安全だが行くのが危険な所もあるだろうしな。


アンデット専門のオルジュ・ルーベも世界智冠を見る限り変な秘境みたいな所にいるみたいだからな。


「なら次の話題に移るか?」


「次は強くなる事についてだね」


そういえばレティナや王様達は余り喋らないな。


果てして何を考えているのやら、疑われているから喋らないようにしている。とも考えられるし、今後の予定を聞いているようなものなので自分達はどのように支援すればいいのかを聞いているのかもしれない。裏切る時を考えているのかもしれない。


普通に考えているのでレティナには筒抜けだろうがあえて筒抜け状態にしている。


流石にずっと心の声が筒抜けなんてマヌケな事はしない。まぁ、ただ単にそういえば心の内を読まれないように前世ではしていた事を思い出しただけなんだがな!



「あのダンジョンでLv上げするか?」


「でもあそこだろ?3人転移させられたの」


「俺が帰還符全員分を予備付きで作っとくわ、魔道具も物作りチームで作っておいてくれ。場所は2つ、この王城と俺が良いって言ってた自然豊かな場所の2つだな」


「2つ目の場所の座標知らないんだけど?」


伊田いてんに座標取って置いて貰ってるから大丈夫だ」


「そうなの?なら大丈夫だよ」


「で、結局どうする?あのダンジョンでいいのか?」


そうだな、あのダンジョン以外に行ける場所があるんだったらそっちの方がいいのかもしれない。


《この辺りで皆様の適正ダンジョンは前回の【夜話の瞬き】です。それ以外に行かれると第1階層すらクリア出来ません》


「なら1回遠くのダンジョンに行って転移出来るようにすればいい」


《ダメです!【夜話の瞬き】をクリアして下さい》


「理由を言え」


一言に有無を言わせぬ、重みを含ませる。


言えないは論外だ。


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次は7月10日の予定をです

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