第80話 眼福

レビューありがとうございます。これからも頑張っていきます。今後もよろしくお願いいたします。


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風呂から上がり、前に身体に着いている水を落とす為ある装置に魔力を通す。脱衣所に入る前にしないといけないので必ずする。最初の頃はタオルがあったが説明をしてもらってからは顔をふくタオルしか置かれなくなった。


装置を起動すると身体から1p(p=10の-12乗)分離れた所に空気の層を作り水が落とされていく。しかし、髪の隙間などに入った水は落とせないので脱衣所で違う装置を使う。


「あー、すっかりした。髪乾かして寝よう」


今度は髪を覆うように風のヘルメットのようなものが展開され髪を乾かしていく。飛んでいる水は風のヘルメットの上部分に溜まり乾かして終わると洗面台の上で風が消え水は流されていく。


「よし、終わった。歯磨きは……まぁ、いいか。うがいはしておこう」


グチュグチュ、ペッ


今日着る予定のパジャマを着る。夕食のあとは何かするかもしれないので起きたら服を着替えていく事にしよう。


服を着終え、部屋に戻る。するとベットに腰掛けて座っていた2人が喋りかけてくる。


「さっぱりしてきた?ゆーちゃん」


「あぁ、気持ちよかった。夕飯の少し前に起こしてくれないか?着替えて行くからさ」


「分かったわ、ゆーちゃん。おやすみ」


うん、2人が座っているベットは俺のだね。添い寝でもしてくれるのかな?


とりあえず、ベットの真ん中に行き横になる。


すると、頭をナデナデ。胸をトントンと叩かれる。


「小さい子供じゃないんだけどなー、俺は」


「いいじゃん。ナデナデされてて」


「いいじゃない。お疲れ様の意味を込めて胸をトントンしてるのよ」


「まぁ、気持ちいいからいいけど……。それじゃおやすみ」


「「おやすみ」」





数時間後


「ゆーちゃん、それそろ夕食になるよ。起きてー」


「うん?もう夕食か、分かった。起こしてくれてありがとうな、孤子佳」


「どういたしまして、ゆーちゃん」


「ところで、小晴は何処に行ったんだ?後服変わってないか?孤子佳」


「小晴ちゃんは今シャワー浴びてるよ、私は顔を洗ってたらビショビショになったから着替えたの」


そうか、小晴はシャワー浴びてるのか。それと顔を洗うだけでなんでビショビショになるんだ?水の出しすぎか?まぁ、ドジしたんだろうな。


「俺も顔洗ってこよ」


「いってらっしゃーい」


洗面台で顔を洗う。洗った後はタオルで顔を拭いて……よし。


「あら、ゆーちゃんおはよう」


「全裸なんだから少しは隠せよ」


魅惑的な身体が俺を誘惑している。


「隠してるわよ、大事な部分だけは。それにゆーちゃんなら別にいいじゃない」


確かによく見ればなんかボヤけてる箇所が数箇所あるな。


「そんなマジマジと見ないの」


「ごめんなさい」


素直に謝る。眼福眼福。


話しながらも装置を使って髪を乾かし、服を着ている。


うーん、着替えシーンだな。眼福眼福。


精一杯眼福を堪能した後は部屋に戻り、着替えて食堂へと向かっていく。


ちなみに着替えの最中はずっと見つめられていた。お返しか来たようだ……。


そして向かう途中になぜ小晴はシャワーを浴びて孤子佳は顔を洗っていたのか聞いたところ、2人とも俺が寝た後につられて寝てしまいヨダレが垂れたり髪がボサボサになったりとしたためにシャワーを浴びたり、顔を洗ったりしたようだ。


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次回は6月18日の予定です

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