第78話 大量に持たせた刀
怒られる事40分、ようやく終わったようだ。まぁ、途中から刀の作り方になってたけどな……
なんで壊れやすい刀を何本も持たせて、折れたり、使えなくなったら持ってこいって言ってると思ってんだ!説明しただろ!その刀達はお前の経験を貯めて1本のお前専用の刀を作るために使えって言ったんだよ!って怒られた。そこから
でも、よく見てみるとこの刀じゃなかったら記憶がない時に使った反動で何も残らなかったかもなとは言ってた。つまり?不幸中の幸いだ。俺にとっては。いや?物作りチームもかもしれないな。
「ちゃんと使えよ!大量に持たせた刀!」
「了解。また持たされた刀の在庫が切れる前に来る。それとも1本使えなくなったら来た方がいいか?バックで送った方がいいか?」
「キリのいい所で持って来てくれ、10本でも1ダースでも、半分でもいいから。分かったな?」
「了解。それじゃ、また夜に」
「あぁ、夜に」
「ありがとうねー、陣東君!また夜に」
おれ達が部屋を出た後に窓から中を見ると、陣東がもう作業をしていた。魔力を使って何かをしているようだ。頑張れーと聞こえないだろうが言って来た道を戻る。
「それにしても、孤子佳静かにずっと待ってたな。外に居ても良かったし、先に帰っても良かっのに」
「聞いとかないと、ゆーちゃんが困ると思って」
「え?話聞いてないと思われた?」
「そういう訳じゃないけど。聞かれても答えられるように聞いてた」
それは聞いてないと思ったと言っているようなものでは……
「それにしても、ゆーちゃんの刀は何本壊れれば作れるんだろうね」
「さぁ?まぁ、でも本数は結構渡されてるからなぁ。結構かかるかもな」
「何本貰ったの?」
「1000本」
「多いね、それでももしかしたら追加しないといけないんでしょ?大変だねー」
「確かに、まぁ、でもその分1本になった時には俺にピッタリあった刀になるんだろな」
「楽しみだね」
「そうだな」
今日しようとした予定はこれで終わったのでこれから夕飯までは部屋でゆっくり休むとしよう。というか一旦寝よう。
絵が彫ってある扉を押し開けて渡り廊下へと進む、景色を見ながら渡って王城の中へと入った後は廊下を歩き階段を上がり、また廊下を歩いて部屋を目指す。
「あ、小晴からなんかメッセージ来てないか確認してなかった」
「あ!小晴ちゃんなら先に部屋に戻ってるわって来てたよ」
「なら良かった」
前も言ったが部屋は鍵が付いており、その部屋にいる人が複数人の場合には誰かが鍵を持つ事になっている。鍵は小晴が持っているので今部屋に戻っても中に入れないかもしれなかったが、部屋に戻ってるなら問題ないな。
トン、トトト、トントン
扉を叩いて合図を送る。
スーと扉が横へとズレる
「和風式……あれ?扉変わる日過ぎたか?」
「おかえり、ゆーちゃん。孤子佳ちゃん。扉は私の強化をエンチャントして貰ったら扉を自由に変えたり、色を変えたり色々出来るようになったわ」
「へぇー、色変えてなかったのか……前の扉を全く同じだからビックリした」
ちなみに扉の色は緑の薄い膜を伸ばしたような感じだ。なんて言ったらいいか分からん。薄すぎて部屋見えるからな……中にいる人はそこからだと見えないけどな。
「ビックリさせようと思って変えてなかったのよ、孤子佳ちゃんに頼んで皆の扉も前と同じに見えるようにしてもらってたのよ」
「え!?」
孤子佳はバレなかった事が嬉しかったのかニコニコしている。
「引っかかった……幻術分からないなー。まぁ、中入るか。俺は風呂入って夕飯まで寝るよ」
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