第77話 おまっ!これ、……これは!

お久しぶりです、不定期更新と言ったものの全くかけずに6月10日になってしまいました。

久しぶりの投稿は神夜が怒られる所から……


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「だから!お前が全力で使ったら壊れるって言っただろ!だいたいこの刀使うなって言ったよなぁ!?お前の刀は当分コイツだから戦闘では壊れる前提の刀使えって!言ったよなぁ!?」


めっちゃ怒られる。俺のせいだけど、俺のせいじゃない。記憶がない時の俺が悪い!普通の戦闘の時は少し、ほんの少しだけ耐久値を超える力を出したけど!


「神夜聞いてるか!?俺は悪くない!とかじゃないよな?さっき報告来てたらしいぞ?あの公小国ほとんど壊滅状態だってな。死人も数万人いたらしい。それに別の国がある方向に向かって大きな裂け目があったらしい。この惨状起こしたのはお前だろ?だから刀が使えなくなるんだよ!」


口を挟むと黙って聞けと言われるので黙りながら、すいません!と言う顔をしている。


少し時を戻して、着く間際まで


「ゆーちゃんもう着くよ」


「あぁ、そうだな。これからも頑張っていこう」


「そうだね、皆が楽しく生きられるように」


渡り廊下を渡ると大きな扉に行き着く、そこから中へと入れば鍛冶工房となる。


見た目は石造りの様で重そうに見えるのだが、実はそこまで重くはない。2枚扉にないって入るにも出るにも押し開けると言う変わり種の扉だ。見るからに重そうな扉を開けられるのは、ステータスの力なのかもしれないが、この王城にいる人達も普通に開けているのでやっぱりそこまで重くはないはずだ。


「扉の絵が綺麗だね」


「何回見ても綺麗だよな、作るのにどんだけ時間かかったんだろうか」


大きな扉には何処かの森と泉の絵が彫ってあり、そして色が塗られている。


「魔法使ったら少しは楽になるんじゃない?」


魔法使うとしても制御や魔力量が厳しいんじゃないか?


真ん中で切れた左右の絵を見ながらそんな事を話す。


さて、探すか。|陣東〈じんとう〉が居るはずだ。他の物作りチームのメンバーは全員外に出ているのでここには居ない。もしかしたら誰か帰ってきているかもしれないが。


「うーん、アイツ何番の部屋をよく使ってるんだっけ?」


「8番じゃなかった?真ん中辺りだって言ってたはずだから」


「ならそこに行ってみるか」


工房部屋は部屋番号が1〜20番まであり、その中から部屋を選び作業をする。中は空間拡張が施されているので結構広くなっている。そして部屋に誰がいるのかわかりやすくするためなのか窓があり、そこから中を覗けるようになっている。鍛冶などをするのでうるさいと思うかもしれないが部屋は防音なので中に入らない限りはうるさくない。もちろん入るとカンカン、キンキンうるさい。


「8番、8番、誰かいるな。あ、陣東じゃん。居た」


扉を開けてるのかも部屋の中へと入っていく。


その瞬間に物凄い熱気を感じた。よく見たら奥で何かを溶かしているようだ。


「暑い……おーい、陣東ー!」


「暑いよ……陣東君ー」


溶かしているものを真剣に座りながら見ていた陣東の頭がこちらを向く。


「お、神夜。おかえり。武器のメンテナンスか?あぁ、折れる前提で作った刀ならもう少し待ってくれ。折れた刀はこっちの石箱の中に入れといてくれ、合わせて強い刀を作るからな」


「いやー、そのだな。あの刀ボロボロになってしまった」


「ん?そういう風に作ったからな。説明しなかったか?」


「いや、お前が使うなって言ってたかカタ「はぁ!?」ナ……」


「早く出せ!状態見せろ!」


素早く、バックから取り出して手渡す。孤子佳は暑いのか入口付近でこちらを見ている。


「おまっ!これ、……これは!」


ボロボロ過ぎて驚いたのだろうか、言葉が続いていない。


ここから最初の場面へと戻る。


すみません!以後気をつけます!

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