第72話 知夢ちゃんに聞いてみる?

PV1300突破ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


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福磨と薬柳のいる部屋、治療部屋から治療を受けて皆のいる所へ行く途中


「ゆーちゃん私と孤子ちゃんを帰した後何したの?」


「うーん、塔に向かって行って中に入って漁って妃芽が居た部屋に行って漁った後から記憶が無いんだよな」


「記憶がないの?なら知夢ちゆめちゃんに聞いてみる?」


「そうだな聞いてみるか」


精神系の能力を持つ彼女なら何か分かるかもしれない。


廊下を歩いていると十字路の右側から人が出てきた。


「お、神夜お疲れー。皆の所に行こうぜ」


「今向かってるよ、大司」


「あ、そうなのか。そういえば、小晴ちゃん藍那が探してたぞ」


「あら?何かしら?分かったわ、ありがとう」


「まぁ、とりあえず向こうに行けばいると思うから行こう。居なかったら探せばいい」


「そうだね、ゆーちゃん」


3人で駄べりながら歩いて行く、すると話が必然的に公国の話になっていく。


「やっぱ、俺も行くべきだったかなぁ」


「いや、戦闘職行き過ぎたら万が一ここでなんかあった時に対応出来ないだろ」


「確かにそうだな」


「小晴もそう思うだろ?」


薄く笑いながら俺達の会話を聞いていた小晴に問いかけてみる。


「そうね、結局ゆーちゃん以外は撤退しないといけなくなったから大司君が行ってても余り変わらなかったはずよ」


「確かに、戦闘組ボロボロだったからなぁ」


「そうだ、そういえば誠達は誰にやられたんだ?誰か何か言ってなかったか?」


「?特に聞いてないな。帰ってきてすぐに治療が始まったから聞く時も無かったからな」


「私も同じね、何か気になる事があるの?」


「うーん、誠達があんなにボロボロになるような敵は居なかったんだよ」


「それはもう本人達に聞くしかないだろ」


「それもそうか」


話しているうちに皆がいる大部屋へと辿り着く。


「ガチャ」


カコン


「大司……まだ違和感あるのか?」


どうやら大司は現世の扉が開く音が地味に好きだったらしい。今全く聞けなくなった為か時折扉を開ける時に口でガチャと言うようになってしまった。病気だ。しかし、福磨と薬柳は直せないと言う。大司………。


「ただいまー」


何となく、ただいまーを言っておく。


「ゆーちゃん!おかえり!」


孤子佳がいち早く反応する。


部屋を見渡してみると数人しかいないようだ。


「あれ、思ったより少ないな。他の奴らは何処行ったんだ?」


「怪我した人の所に行ってたり、武器とかの強化の為に城下町に出たりしてるよ」


「なるほど、俺も療養しろって言われたからなぁ。意識あって動けない組は魔力訓練だな」


「?ゆーちゃん何か悪い所あったの?」


「身体の中がボロボロだってさ、暫く休めと言われた」


「じゃあ、私と小晴ちゃんで看病してあげるね!」


元気良く、看病宣言する孤子佳。しかし……


「いや、自分で全部出来るから。そこまでしなくても……」


「ゆーちゃんは黙って看病受ける!いい!?」


はい。分かりました。心配かけたから黙って看病されろと言う事ね。


「分かった。物作りチームは何処にいる?」



「多分鍛治工房の部屋周辺じゃないかな?武器の修復頼むの?」


「あぁ、確認したらボロボロになっててな。怒られそうだ」


「ちょっと見せて!」


バックから刀を出して見せる


「ほら」


「うわぁ、これ直るの?新しいのじゃないとダメじゃない?」


俺もそう思う。というか誰でもそう思うと思う、刃こぼれが酷すぎて刃の部分無いからな。もう刃こぼれレベルじゃないからな……記憶がない時に何があったんだろうな。


大司と小晴はそれぞれ部屋に居た仲間に大司は悠眞の居場所、小晴は藍那の居場所を聞いていた。


「そっか、ありがとうな!ちょっと言ってくる」


「ありがとう、私も行ってくるね」


どうやら大司は悠眞を探しに書物館へ、小晴は藍那を探しに怪我人がいる部屋に行くようだ。


俺は孤子佳と一緒に物作りチームの所へと向かおう。


「あ、知夢の所にも行こうと思ってたんだ」


居場所を聞いてみると、どうやら彼女も怪我人部屋にいる様だ。


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次回は時間があれば明日16日、時間が無ければ17日に更新する予定です



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