第63話 アムリタも回収、死体も回収、なんでもかんでも回収
よし、アムリタも回収、死体も回収。なんでもかんでも回収。言っとくけど、一応呪い付きとか、目印になるやつが無いかをバック経由で鑑定で見て貰って回収してるからな?
ちなみに、メッセージで鑑定宜しく!って物入れまくったら多過ぎるわ!って言われたけどしょうがない。こんだけ鑑定してりゃLvも上がるだろと言うことでやってもらった。多分途中から手伝いの人いるだろうなぁとは思っている。だって急に鑑定スピード上がったからな。
後はメッセージで小晴と狐子佳を俺の場所に転移させてくれと頼んで置く、帰りの転移も宜しくと言うのも追記で頼んで置く。
そして、鑑定で見てもらってたら有った、呪い付きの装備が見つかった。目印的な物は無かったけど一応と言う事で新しいバックをひっぱり出してそこに纏めて今回回収した物を入れてある。実は物作りチームには俺達全員分×2つまり88個作って貰ってたんだよ。役に立つなぁこのバック。最初物作りチームめっちゃ反対してたけど、献上品有るよって言ったら作り始めた。そして仕上げた。人間は現金である。
呪い付きの装備は人間が付けてた奴だな。効果は呪う。ただ一つだけ、とてもシンプル。シンプル過ぎて誰をどのようにどんな呪いをかけていたのかがさっぱり分からん。なので、呪いが外に漏れない様に神聖な箱を魔法で造りそこに入れといたらしい。Lvをさっさと上げてもう1回見ようと言う事らしい。
「よし、もうこの地下は調べ終わったな。後は2人が来るのを待てば……」
スっ、トントン、ドテ!
これは小晴が片足ずつ地面に降りてトントンと孤子佳が転んでドテ!だな。今回の人はちょっと地面から浮いた所に出る人だったんだな。
「お、転移して来たか。孤子佳は大丈夫か?」
「大丈夫だよー」
そんな地面に倒れながら言われてもなぁ、これは俺が手を貸すのを待っているな。しょうがない。
「ほら、手貸すから立って」
「ゆーちゃんありがとう!」
よし、立ったな。小晴はいつも通りねみたいな顔してないで手貸してあげればいいのに。
「よし、大丈夫そうだな。なら孤子佳の幻術でこの地下全部を立ち入り出来なくなるようにしてくれ。小晴はそれを強化してくれ。魔力は足りなかったらポーションあるからな。宜しく」
「OK!」
「分かったわ、重症負ってなくて良かった」
「戦いの最初は厳しかったけどな。まぁ、帰ったら皆に話すよ」
「そうね」
そうして孤子佳の幻術により地下は無い事にされ、小晴の強化によりさらに幻術が強くなったのでそうそう人は入れないだろう。入ってもちゃんと分かるように幻術かけてもらったから安心だ。
雑談だが、転移の座標は俺のバックの位置から分かるのでそう難しくはない。けど人によって地面ピッタリに転移する人、地面より浮いた所に転移する人がいるみたいだ。傾向的には前者は完璧大好き、浮くの怖いとかそんな感じの人が多いらしい。後者は大雑把、地面になにかあったら怖いって言う人がいるらしい。
地面に何かあったら浮いた転移は何かに刺さるように落ちるから余計危険では……と、普通の人は考える。俺もそうだ。ただ一瞬で足場を作れるなら後者の方がいいだろうな。
まぁ、そんな事はどうでも良くって。地下に行けなくした後は外に出るために出口を槍使いと戦った場所の真上に穴を作り、水魔法を足元から間欠泉みたいに出して外に出た。
出た場所を観察すると森だと言うのがすぐに分かった。後、外に出たので転移の注文をしておいた。
「ここは……国の中にあった森か。まずはあの中央の変な塔に戻ろう。2人は先に帰っててくれ。魔力使い過ぎただろ?」
「ついて行きたいけど今皆の回復に魔力ポーション結構使っちゃったからもう無いよね?」
「そうね、ゆーちゃんが持ってた分がラストね」
「そんなに皆、重症だったのか」
「でももう大丈夫だよ、安静にはなったから」
「結構ドタバタして大変だったのよ?」
「帰って全員が話せるようになったら会議だな」
「そうね、ゆーちゃん無理しないで帰って来てね?先帰って待ってるから」
「皆心配してるよ?ゆーちゃんの事、小晴と私で大丈夫そうだったとは言っておくけど気を付けてね?」
「もちろん。ならまた後で」
「うん、後で」
「待ってるわ」
転移させるよとメッセージが来たので会話を切り、少し2人から離れる。
そして、2人が転移したのを見届けてから中央の塔へと走り出していく。
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