第42話 お前の勘だな?

フォローありがとうございます!PVも500を突破していて嬉しいです!これからもよろしくお願いします。



「このバック凄いな、便利、便利」


「確かにな、共有バックになってるからな」


このバックは物作りチームが作った物の1つ、名を【仙窟の中せんくつのなか】と言う。仙人は悠久の時を生きる、その仙人が沢山物を詰めた洞窟があった。と、この世界の本に書いてあったらしく、ならその洞窟には沢山物が入るのだろう。よし、このアイテムバックの名前はこれにしようとなったらしい。


このバックのいい所はまず物が沢山はいる。やっぱり物が沢山入るものは欲しいだろ?流石に時間が止まったりはしてない。次に任意で自分のバックの中身を他の人のバックからでも取り出せるようになっている。例を挙げるとあの素材持ってない?俺持ってるよ、カギ外しといたから取っていいぜ。的な感じになる訳だ。誰が何を取ったとかはちゃんと分かるようになってるから安心してくれ。あ、言い忘れたけど普段は鍵がかかってて他の人からは中身は見えない。人によっては鍵をかけずオープンにしてる人もいる。本当に渡したくない武器とかはお気に入り登録が出来るので安心だ。


「後どのくらい休んでくー?」


「まだ休みたい奴いるかー?」


実は今はダンジョンの中で休憩中、アンデット階層の臭いとかアンデットの数が多いなどが原因で疲れたので休もうという結論になった。


休むと言っても数分だけなので流石に数分じゃ嫌らしい。でもさ、まだこの階層終わって無いんだよな……つまりまだアンデットの臭いなどがつくわけで……とりあえず


のーんびりーしーてーるー


数分後


「よし、そろそろ行くぞ。皆いるかー?」


「風纏って行けば臭い防げる?」


「防げるだろうけど魔力無駄に使うな」


「えー」


確かにな、風纏って行けば大丈夫だろうけどなかなかキツイぞ。


「あれ?緒川と小鳥と妃芽は何処だ?」


「「「「あれ????」」」」


side消えた妃芽達


「皆アンデットの臭いとかがキツかったのかなー」


「そう言う妃芽だって一生懸命臭い取ってるじゃん」


「ゆーちゃんが臭いって言うかも知れないでしょー」


「本人に直接好きだって言わないのだけが今の所の欠点だな」


「あー確かにね、伝えるだけ伝える?」


「イチャイチャしないで貰えるー?」


「「妃芽には言われたくない」」


緒川千世おがわちよ小鳥由紀ことりゆきは恋人同士だ。緒川はチャラくは無く根暗とかでもないイケメンで由紀は何処かの令嬢の様だ。


そんな会話をしていると急に地面が光出す、いや正確にいえば何かが触媒になっていてそれが光って地面を照らしているだけだった。


しかし、その触媒は身に覚えが無い氷の結晶の様な物。


「何これ!?どうなってるの!?」


「動けねぇ!」


「ゆーちゃん!」


しかし、それは誰にも聴こえない。誰にも届かない。出来た事は妃芽が能力で氷の結晶の様なを地面に残して置く事だけ。


「くっそ!ダメだ!」


消えて行く3人、果たして何処へ行くのか。何故そんな事になっているのか。世界は知っている事だけでは無いのだ。3人はクラスの皆を信じるしか無い。勿論出来るなら3人だけの力でも戻って来れたらいいのだが。


「ん?あの辺に居たよな?なんか落ちてるぞ」


「神夜、それが原因だ。それは別の国に転移する物だ」


「お前の勘だな?」


「そうだ」


「急いで城に帰るぞ!妃芽達が攫われた!」


そこでグダグダするのは俺達じゃない。文句を言うバカも居ない、動かない者も居ない。罠かも知れない?引っかかる罠なら全員で壊しにかかればいい。突破すればいい。ただそれだけの話だ。力を合わせれば俺らはなんでも出来る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る