第39話 お姫様抱っことは
「やっと全員終わった、 疲れた〜」
全員クタクタだ、それはそうだろう。特に疲れてるのは物作りチームだ、休憩ではなく療養したいのは俺達も同じ。
まず全員が状態異常無効を取得する為に誰かが1回その状態異常にかからないと行けないのでダンジョンに行って喰らったり、人を呼んでかけて貰って喰らったり……痺れるは吐き気するは散々だ。どんだけ状態異常有るんだよ!細すぎるわ!特にやばかったのが裂傷とか再上位毒、分かる?再上位だよ?再上位。最上位じゃないからね?意味が分からないよと思ったけど実際喰らったら分かるよ。再出発とか言うだろ?再び出発!って感じだろ?分かるやつなら分かるよな。そうだよ、毒消したのに再び毒になるんだよ!それの上位!巫山戯んな!もうやりたくない!
「あ、もうやらなくて良いんだ!俺達は自由だあ!」
「「「「おぉぉおお!!!!!」」」」
「なんで私までやったんですの!」
え、ステが高いからですが?何か?泣き顔で拗ねた……よしよしでもしとこ……よしよし。
「お姫様抱っこを所望しますわ」
ナンデダヨ
「女子の中で私だけやりましたのよ!小晴の方が適任じゃないですか!自分の耐性を強化したら終わる話ですのよ!?」
あー、小晴は駄目だよ。女子は薬草やらなんやらを取りに行ったから万が一何か有ると行けないから強化持ちの小晴が着いて言った方が良いんだよ。
「「「「神夜、後宜しくな!また夜飯で会おう!」」」」
あ?男子全員待てやァァァァァ!あいつらの喰う飯にこっそり激辛とかの食材と調味料入れてやろ。後悔するがいい。懺悔は無しだ!聴かん!
「部屋連れてけばいいか?」
「神夜の部屋ですわよ」
「なんでだよ」
「小晴達に文句と報告をしてやりますわ」
よし、こいつの部屋に連れて帰ろう。思い立ったら即行動。
〈何してるんですか……?浮気?〉
うっわ、王女……忙しいんじゃ……あ、それは王様と王太子か。暇人なんだな王女って。
「違いますわ、お姫様抱っこをしてもらいたかっただけですわ」
〈……そうですか、なら私もしてもらって良いですか?後、私は暇人じゃ無いですよ?〉
は?ん?は?はい?ん?聴き間違いかな。
「それでは失礼しま〈聴き間違えじゃないですよ〉あー」
「どうやってやるんだよ」
〈片手で1人ずつすれば良いです〉
それはお姫様抱っこじゃないだろ。小脇に抱えて走る方が楽だろ、それじゃあ。
「駄目ですわ、今は私がお姫様抱っこですの!おんぶでもしてもらったらどうですの?」
〈そうですね!〉
そうですね!じゃ無い。断じて無い。というかおんぶも駄目だろ!俺の首だけで支える事になるわ!
「いや、2人とも重いから無理」
〈「はい?」〉
「やれば良いんでしょ!」
重いに決まってるだろ……それでうわ!軽い!だったらお前ら人間じゃねぇ!
こうして神夜は自分の部屋に2人を連れていくのであった。勿論女子トークが起こる、そしてその間神夜は外に……とはならず部屋の中心に正座をする罰を喰らって居た。意味が分からん。俺が何したって言うんだ。
その夜完略者の男達、1人を除く男達が夜ご飯を食べている時に発狂したり、失神したりしたという。ニマニマし過ぎて誰がやったか丸分かりで最罰者のご飯にも入って居たらしく大きな罰を貰ったと言う。
そして男子全員がその夜こう言ったのだ
「今夜は眠れそうに無い」
逆に女子はしっかりと寝てたそうな。1人を除いて…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます