第26話 太陽が沈むより速く……
昼ご飯は食べ終わった、大体城を出たのが9時でそこからダンジョンに入るまでに10分、そしてレアモンスターとあったのが入って20分程度の場所、そこで2時間程の戦闘、……と言うよりリンチ?で倒した。
この時点で12時30分くらいだろう、そこから全員の昏睡で皆が起きて出発したのが3時、そこから1層ボス部屋まで10分、ボスを瞬殺した……俺は参加出来てないけどな。昼ご飯を食べて4時に出発………これ夕飯食べれるかな?まぁ、3層まで行ったら丁度いい時間なんだろうな。店やってる?
「そういえば思ったんだが、ダンジョンにトラップとか無いのか?」
皆、あ、そういえばそうだね……みたいな顔してるな。
〈あるぞ、お前ら何回かくらってるからな〉
「「「「「「は!???!」」」」」」
どういう事だ!?何故言わない!
「なんで言わないです!?」
〈お前らに全く効いてないからだ〉
いや、突然変異……とは違うかも知れんが効くやつがあるかも知れないだろ!言えよ!クソ野郎だな!
〈分かった、分かった、ごめん、ごめん。ワナアルヨーキヲツケテネー〉
……ナンダコイツ 常世1人だけに展開出来たりしないかな?やってみよう、はっ!
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」
〈〈〈〈神夜ぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!〉〉〉〉
あ、全員入っちゃった。テヘペロ!
「クッ!苦しい!しかし俺は強くなれる!何処だ!モンスター!」
何処だ?(笑) お前1歩も動けてないじゃん……
「あははは、くくくははは、おもし………」
なんかぁ、みんなの目が恐いな、何故だろう………。こう身の危険を感じるよ。とりあえず解除しようか、うん。解除。
「「「ゆーちゃん………?」」」
御怒り。
「「「「「神夜?」」」」 〈〈〈神夜ぁ?〉〉〉
御怒り。
私は逃げた、太陽が沈むよりも速く走った。しかしそれはただの妄想であった。私はただ走った、全速力で走った、しかし現実は悲惨だ。捕まった。そもそもダンジョン内だから太陽が無かった。沈む速度がわからん。
「神夜?なんで逃げるんですの?ほらこっちですわ」
藍那ぁぁぁぁぁぁぁ!
ズルズルズルズルズ………引きずられていく俺、立てないんですけど……。あ、皆の前だ。
「………んん!先を急ごう!」
俺はなんで小晴に抱っこされてるんだっけ?確か先を急ごう!って言ったら無言でデバフかけられたんだよね、動けないし、力入んないし、喋れないし、スキルも使えない。お前今日戦闘無しって言われちゃった、皆と差がまたつくよ、誠とも差がついちゃった……俺今このサークル最下位だよ……強さが……1位だったのに……辞めよう、こんな事を考えても仕方ない!小晴の柔らかさに意識を注ごう、あぁ、天国だ。
「あいつ天国だ……とか思ってそうだな」
「ほっとけ……後で怒られるのはあいつだ」
「いいなー俺もしてもらいたい……」
「確かにしてもらいたけど無理だなー」
「そうだなー」
「「「「「彼女欲しい……」」」」」
仲がいい5人組が何か言ってるな、誰が1番最初に裏切り者ぉ!って言われるんだろう。
今実は帰る直前なんだ、3層ボスを倒して帰ろうとしている最中、俺は小晴に抱っこして貰ってる。小晴もニコニコしてる。何故だろう、俺を抱っこしてるからニコニコしてると思いたいんだけど……まだ何かあるような……。
〈よし、この仕掛けを解いて……部屋が出たな、帰るぞ!この中に入れー!〉
「入った後はどうなるの?」
〈ダンジョンに入る前に建物の中に入っただろ?あそこに移動する〉
「毎回仕掛け解くのか?」
〈仕掛けを解くとダンジョンの外、つまりあの建物内に移動する。解かない場合は壁のマークを叩く、そして移動する、解かない場合は移動しても1階層のボス部屋前だな〉
「なんか面倒だなぁ」
同意見、もっと使いやすくしろよ。ダンジョンよ。
〈全員揃ったな……よし、移動するぞ。〉
………
〈移動したぞ〉
今ので!?掛け声とか無いの!?移動した!みたいな感覚も無いぞ!ほら皆も見てみろよ!え?みたいな顔してるぞ!
「よし、夕飯だ!行くぞ!皆!」
あの先生、もう先生辞めてんな。あの頭良くて教え上手ないい先生は何処行ったんだろう?
ま、いっか!とりあえず夕飯だ!俺は小晴に抱っこされたまんまだけどな!……っていつまでこの状態?ねぇ、待って……そこの出て曲がったら受け付けとかある大部屋じゃん!人居るよ!ねぇ!
「これ俺いつまでこの状態!?」
「…え?解けてないの?」 「解けてないのか?」
え?
「解けてないけど?」
「「解除したんだけど?」」
まさか、小晴!まさか!お前!顔を合わせよう、ゆっくりと……
「なぁに?ゆーちゃん」ニコニコ
確信犯だ、デバフ強化したな………くそぉぉぁぁぉぉ!
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