第27話 羞恥心から興奮へはならない
恥ずかしい、俺は無力だ!何故だ!?それはデバフが強化されてるからだ!小晴の能力は強化、特定のものを強化する……と言う訳じゃ無い。全てを強化するのだ、全てだ、全て。身体能力を強化する事も出来る、今回のようにデバフを強化、バフを強化など………普通に強い。その代わりなのかステータスはそこまで高くない。
「小晴ぅ……降ろしてぇ……」
「ダメ、約束破ったのは誰だったっけ?」
「「(*´ ∨`)」」
狐子佳と妃芽もニコニコしてる……何する気なんだよ……
〈おぉう!グリスじゃなぇか!その揃った服装をしてる奴らが喚んだ奴らかぁ!〉
〈そうだ、初期のステータスが皆総じて強かったな〉
なんだコイツ、誰だ?
「誰ですか?この人は」
〈こいつはこの国にギルドを構える
「「「「「「ギルドマスター!?」」」」」」
まじかよ、ギルドって事は相当強い人って事だな。しかもそれに準ずる強さをもつ奴が結構この国には居るって事か……
〈それでぇ!誰が1番つぇんだ?の……前に……そこの女にしがみついてる奴はなんだぁ?〉
〈あぁ、あいつが1番強かったやつだ。今は……なんでまだそのかっこしてんだ?解いてやれよ〉
「「小晴が強化した」」
〈あー……成程……ニコニコしてる訳だ〉
〈どうゆう事だぁ?1番強かったやつ?なんだ初ダンジョンで使いものにならなくなったのかぁ?〉
小晴……皆見てるよ……
「小晴……解いて……」
小声で言ってみる。
「だーめ、小晴だけ得してるじゃん」
「そうだよ、ゆーちゃん、次私達」
なんで……?俺は別に羞恥心が快楽に転換される変態じゃないよ……?
〈幸が4と9か……成程……あいつに関しては禁止した技を使ったから罰としてああなってるのかぁ〉
〈あぁ、これから黄金の宴亭で夕飯なんだよ〉
〈お、あそこかぁ!あそこは美味いからなぁ……俺はこれから潜って来るぜ〉
今から……?夜になるぞ……?
〈今から潜るのか?夜になるぞ〉
〈仲間が下で攻略キャンプしてんだよぉ、行ってくるわぁ!〉
まじかよ……結構下の階層じゃないのか?まぁ、ギルドのメンバーだからなぁ……強いんだろうな。あ、歩いて入っていった。
〈よし、あいつも行った事だし飯食いに行くぞ〉
黄金の宴亭は目立つ、まず建物が縦にも横にもデカい。そこの最上階を貸切にしたみたいだ。なかなか金がかかっただろうに……楽しみだ。しかし……人の目線が痛いぜ……小晴は男受けする身体で可愛いし……さらに隣に狐子佳と妃芽が並んでるからな……でも流石に絡んでくる奴は居ないみたいだな。城の騎士がいるから当たり前かも知れないけどな……
〈おいおい、可愛い子ばかりじゃねぇか!俺らと飯食わね?〉
馬鹿居たわ、アホだこいつ。絶対他国の人間だな。
〈なんだお前達は帰れ、邪魔だ〉
辛辣、急に帰れって……ちょっと笑う。
〈〈〈ガハッ!!〉〉〉
なんか絡んできた5人組全員倒れて気を失ったぞ……誰かが邪魔だからって倒したな。
「早く入ろうぜ、飯だ。飯。」
〈先に入ってて、巡回兵士にこいつら連れて行っ貰うから〉
全員バラバラにお礼行って入って行った!物凄く美味しそうな匂いがするから当たり前だよな!俺も行きたい!
「小晴!俺も食いたいから!早く中に入って!」
「そうだね、入ろ!ゆーちゃん1人で今食べれないから食べさせてあげるね?」
「「小晴じゃなくて!私がするの!」」
小晴達があーだこーだ言いながら店に入って行く。周りにいる人は唖然としてるけどな。これが俺たち清濁併せだ!
「なんでゆーちゃんドヤ顔してるの?私に抱っこされてるのが嬉しいから♪かな?」
なんか暴走してない?とりあえずご飯!俺どうやって食べるの!?デバフ解いてー!
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