第14話 ちょっとした女子会

「ゆーちゃんそんな事思ってたのね」


時間は遡って神夜が女子4人に部屋を追い出された時へと。神夜の事、現実世界の事、異世界の事等を話していた。


〈この国を破壊しようかみたいな事を思っていたので…〉


「うーん、でもでもゆーちゃんの事だから本当にしようとは思ってないと思うよ?ただこの国が悪い国の場合はそうなると思うかな?」


「私はゆーちゃんに頭撫でて貰いたい」


「「「私もやって貰いたい!」」」


今王女様以外の頭に?が浮かんだ。


「あれ?王女様?」


〈なんですか?〉


「今私のゆーちゃんに撫でて貰いたいって言った」


「「妃芽のじゃないでしょ!!」」


「そうだった私達3人のゆーちゃん」


「「そう」」


確かにクラス全員この3人が神夜の事を好きなのは見て分かる。神夜も将来はこの3人の誰かと結婚するのかもなぁと思っていると噂があった。しかし、ここは異世界一夫多妻でも良いでしょうと言う事で3人は嫁になる気しか無い。その為、目出度く全員で結婚出来るねといつの間にかそうなったようだ。


〈ちょっと気になったから……〉


「「「ふーん?成程ねー」」」


〈仲が良いね……本当に……〉


王女モード、オフの彼女。王女モードはとてもしっかりしている……らしい。


「神夜の事はまたにしましょう?、王女様は何か聴きたい事あるの?」


〈まず貴方達の世界の事を教えて欲しい〉


「ねー、王女様って言うの嫌だから自己紹介しないー?」


なんと自己紹介せずに神夜の事を話していたのだ、自己紹介は基本だと思うけれど……。


「なら私から、私は甲代妃芽」


「私は天祝小晴、宜しくね?」


「私は滝元狐子佳よ」


簡単な自己紹介、それはほぼ名前しか言わない。それで良いのか!?


〈私はフェグラン魔国の第4王女よ、名前はレティシア・ナヤラ・フェグラン。宜しくね〉


「私達の呼び方はなんでも良いよ?ね?2人とも」


「「いいよー」」


妃芽と狐子佳がすぐに承諾する。


〈私も呼び方はなんでも良いよ、なら私はめーちゃん、こはちゃん、ここちゃんって呼ぶね〉


「いいよー、レティナ宜しく!」


「狐子佳なんでレティナなの?」


「レティシアのレティとナヤラのナでレティナ、言いやすいでしょ?」


「私もレティナって呼ぼうかな?」


「私もそうする」


〈なら自己紹介は終わりにして貴方達の世界を教えて!〉


「私達の国は比較的安全だった筈だよ、魔法があったら凄い位に発展して居たか魔法に頼り過ぎの国家になってたと思うよ」


〈あったらって事は魔法はやっぱり無かったのね〉


「やっぱり?ってどう言う事?」


〈文献に残ってて魔法がある世界と無い世界とかがあるって書いてあったみたいだよ〉


「へぇー、私達の世界はほんとに魔法が無かったとは言えないけどね。もしかしたら使ってる人居たかも知れないから。それとこの世界の人達は別の世界があるって事は知ってたんだ」


〈うーん、でもね。そう言う世界は魔法が無いって方に分類されてる。魔法があるって世界は誰もが知っていたり、使ったりしてる世界の事を言うんだって。後、この世界の人全員が別の世界があるって知ってる訳じゃないの、この国の文献に残ってるってだけだから他の国の人達が知ってるかどうかは分からないわ〉


「へぇー、なら次はこの世界の事を簡単に教えて?」


〈分かったわ、外で待ってる人もいるからね〉


女三人寄れば姦しいとは言う。でもこの部屋等は防音などがついてるので外に誰か居ても、隣の部屋に誰か居ても安心。それぞれの世界について話す辺りから神夜を入れてもいいと思うのだが、話に集中し過ぎて忘れている様だ。しかし、その場面で神夜を呼びに行っても当の本人は城内探索中なので居ない。

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