第7話 昼食を食べよう

「川吹ぃ!……2人とも!」


あいつらは逃げた。仲間を捨てて逃げ帰ったのだ。

俺は捨てられた、可哀想だろ?なのに俺はギルティーだった。逃げ場は無いはずだった!。だが、遠くにメイドさんが見えるぞ!


〈昼食の準備が出来ましたので皆様を食堂へ御案内します〉


メイドさんが来てくれた。


〈あら、昼食の時間ですか。怒っている場合では無いようですね〉


「良かった」


「「「良かったじゃない!」」」


「後でたっぷり話せばいいよ、ね?ゆーちゃん?」



狐子佳の声なんて聞こえない。昼食が楽しみだ。

メイドさんのおかげで助かった。メイドと言うかメイドさんと言うか迷っていたがこれからはメイドさんと言う。俺を救ってくれた!3人+1人に怒られていた所に来てく 昼食に行きましょうとちょっと言葉硬く救ってくれたのだ。ただ仕事だからかもしれないけど。それでも救ってくれたことには変わりない。


それからクラス全員、勿論先生も含めて昼食の準備がして食堂に来た。ん?準備する事なんて無いだろって?気持ちの問題だよ。こういうのは。うん。

さて、食堂に来た皆の感想は広過ぎだろ、それがクラス全員の総意だった。しかも!何とバイキング方式を採用していました。料理が沢山、椅子も机も沢山……これは何処に座れば?あ、自由ですか、了解です。


とりあえず、真ん中より左の上のところに座る。そして!料理を取りに行く!これ店じゃ無いんだから最初に場所決めなくて良かったな。ま、いっか。


「パク、うーん。ん?肉?」


俺が取ってきたのは魚だ。見た目は魚だ。肉は後に取っておこうと魚を取って食べた。するとどうだろう?食感諸々が肉。全体を見てみると全員が全員何かで驚いている。あれ?川吹兄弟の様子が……いや、あれは兄の方だな。


「川吹ぃ!……兄ぃ!」


ということだ。どういう事か?それは兄の方が急に倒れた。そう言う事だ。しかし、毒は入って無い筈なんだが?何故入って無いのか?それは……


神夜は昼食会場に行く時に聴いたらしいが鑑定を持ってる奴は自分のステータスが見えるらしい。適当にステータスと言ってみたら出た奴がいたんだと。それでそいつが毒物及び劇物を全感知出来るスキルを持っていて、食事の前に皆にこの料理達は大丈夫。と伝えと言うことだ。以上!因みに他の人のステータスも鑑定で見れる。しかし王様が辞めろと言ったのでやってないらしい。理由は食後だとよ!ちょっと疑いポイントが増えた。


「お兄ちゃん!どうしたの!?」


結果を言おう。とても甘い匂いを放っている美味しそうな食べ物があったので取ってきて食べた。そしたら苦すぎて倒れた。と言う事、異世界って……なんて言えばいいんだ。異世界って、異世界だ!(混乱)というかなんで食事の最初に甘い物食べようとしてんだあいつは。食後にしろ。食後。あ、でもそれだと食後に倒れる事になるのか。よし、食前に食べろ。吐くなよ。


「ゆーちゃんご飯美味しかったー、ゆーちゃんはどうだった?」


妃芽……食べてすぐに抱きつかないで……苦しい……。


「美味しかったな、しかし流石異世界。よく分からない料理だらけだ。」


魚が肉で、肉が魚。だと思ったら普通に魚は魚、肉は肉。よし、辞めよう。料理の話は辞めよう。取り敢えず美味しかったです。これで終わり。皆喋らず黙々と食べるくらいには美味しかった。


〈さて、話を聴いて貰えないだろうか?ちゃんと聴くんだぞ?特にオッドアイの少年!〉


俺だ………聴きます!聴かないと後で鬼神が3人もしくは4人になり、俺が不幸になる!説教は嫌だ!既に食後に説教が入るかもしれないがな!頼むから忘れてて。


「はい、聴きます。絶対聴きます。安心して下さい。」


〈お、おおぅ、うむ……宜しい。さて完略者様達はステータスと他の話のどちらからがいいのかな?〉


「「「「「ステータスからで!」」」」


クラス全員仲良し、おい、先生まで一緒に言ってぞ。そらぁ、鑑定でステータス見たらダメって言われたらそうなるわな。

まぁ、いいか!仲がいいって事よ!


〈うむ、ナカサヤ持って来てくれ〉


〈了解です。………………お持ちしました〉


持ってくるの早!近くまで持ってきてたんだろうな。


〈これは特殊な物でな、ステータスを正しく表示する。隠蔽等は効かないからな、そしてこれは鑑定のレベルがMAXだろうとステータスを表示が出来なくなる。自分が自分のステータスは見れるから安心してくれ。さて1人ずつ表示していこう。順番はそちらで決めて貰って構わない。それと何故これを使って欲しいかと言うと、これを使ってステータスを見ると他の者が見る事が極度に難しくなる。しかし、これの前に見られると見た者からのステータス隠蔽が抑えられるからだ〉


成程な、ちゃんと考えがあるって事か。よし。


「あれ、本当の事言ってる?あの鏡見たいのにそんな機能ある?」


「あるね」


と、鑑定持ちの灰原のお済み付き。ならいい。安心。


さて誰から行くk「それでは先生1番でそれから出席順」


先生……呆れた目が沢山向いてるぞ。生徒全員と異世界勢の……そして俺最後………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る