第16話 せいじょの夜伽①
すいません!! わてくし、うそをついてました!
また書いてます! 終わってないです! だって! 圧が!!!
続編じゃないけど……いいよな?
……ということで、今回も五話編成です。
マリノ*https://kakuyomu.jp/users/155/news/16817330653535490823
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うっす!
今日は……俺の話じゃないんだよ。わりいな⁉
つっか、あれについては話したくもないし、そもそも関わり合いたくないからさ。そういうことで、俺はもう行くわ。
ベッドで可愛いあいつらが待ってるしよ⁉ むふぅ
後はあんたらが勝手に物語を進めてくれて結構。
あ、いや。進捗も結果も報告はいらねえ。マジいらねえから……フリじゃねぇから間違えんなよ?
じゃあな。
おっと、最後に忠告。
アレに深入りすると精も根も血でもなんでも搾り取られるからな? 覚悟はしとけよ⁉
*†*:..。..。..:*†*:..。..。..:*†*:..。..。..:*†*
アタシ、
同じクラスの男子の
鍬原は別に彼氏でもなんでもなかったんだ。あん時のアイツは、中の上の顔つきに、何だったかは忘れたが、運動部で身体つきが良かったということだけは覚えている。
アイツの性向というか性癖の向かう先が太った女だったのを知って、アタシが彼に声をかけ、行為にまで及んだに過ぎないの。セフレって言えば納得してくれるかしらね?!
当時のアタシといえば、身長一五五センチで体重八五キロのいわゆるポチャッ娘だったのよ。決してデブではないわよ⁉ たぶん?
スリーサイズだってバストが一〇二でウェストが九六、ヒップは一二〇とボン、すっ、ぼよよ~んなナイスバディだったんだからね‼
あの日は共働きのうちの両親が共に一泊での出張に出たのを幸いに鍬原を家に呼び込んだんだった。
それまでこれといってアイツとは交流も無かったが、絶対にアタシを欲しがっているであろうことはヒシヒシと、なぜだかわかっていた。後にそれもスキルの一つだって知ったんだけどね。
両親の出張を知ったその日の朝には鍬原に我が家に来ないかと誘っていた。彼は小声ながらも二つ返事で了承し、放課後にいったん帰宅後我が家を尋ねてくると約束した。
彼はゴムを用意しに帰ったんだろうけど、アタシだって準備済みだったから別に直行でも構わなかったんだよね。黙ってたけど。
帰宅後、ただ彼を待っていても仕方ないので、シャワーを浴びて面倒なので下着もつけないで、裾の長いワンピみたいなTシャツ一枚で彼の訪問を待った。
やってきた鍬原は私服に着替えており、ほんのりと石鹸の香りがしていた。彼もやる気満々だったのだろう。一言もやる話なんてしてないのにね。
玄関扉に鍵をかけると彼は緊張からかがちこちになって靴さえまともに脱ぐことが出来ない。
アタシのTシャツ一枚の姿にあそこも一気にガチゴチなのはチノパン越しにもはっきりと分かってしまうくらい。
『かわいい』
アタシの感想はそんな感じ。中二のチビデブ女がどうしてあんな大胆な行動を取ったのかわからないけど、たぶんアタシは既に覚醒直前だったんだと思ってる。
玄関の土間に立ち尽くす鍬原の前にアタシは跪いて、彼のチノパンを押し上げているものをジッパーを下げて開放してあげる。
そしてカレをそのまま口に含み、ジュルジュルと音をたてて吸い上げる。すると、あっという間に果ててしまうカレ。
『かわいい』
うはああああ、と言葉にならない声を上げる鍬原をそのままアタシの部屋まで手を引いて連れて行く。
さっきまで動くことさえままならなかったくせに部屋に入るや否やアタシは鍬原にベッドに押し倒されて、たった一枚しか纏っていないTシャツもあっという間に剥ぎ取られる。
ついさっき萎えたばかりなのにもうカッチカチなのは素晴らしの一言に尽きるとおもうのだけど、どうかしら?
「もう、慌てん坊さん。被せたら……来ていいよ?」
鍬原は瞬く間に自分の服を脱ぎ捨て、準備万端でアタシに突進してくる。
『もう、アタシに夢中なのね……かわいい坊や』
アタシの方もとっくにカレを受け入れる準備は整っているので、カレに手を添えて導いてあげる……
ぷち。
そんな音が聞こえた気がした。
下腹部に激しい痛みと、それをも遥かに超える快感が脳天を突き抜けていった瞬間、アタシの記憶は蘇る。
異世界、エンデルバ王国の聖女マリノ。魔王を滅し、世界を救った勇者パーティーの一員にして性女としても男どもに崇められていた女。
マリノの記憶が戻った瞬間から、たくさんの情報が頭に流れ込んでくる。
主にえっちな方面ばかりだったけど。
それに転生ボーナスというのかしら、性技の使者なるスキルが発現したの。
試しに鍬原に使ってみたら、鍬原は夜までノンストップでゴム一箱全部使い切ってフラフラしながら帰っていくことになったの。すごかったわ。アタシも大満足。
それからは、どの男がデブ専なのかは直ぐにわかりるようになったし、アタシの気に入った男も少し気合を入れれば落とせるようになっていった。
「魔力があれば魅了で一発なんだけどなぁ~」
そう、この日本のある世界には魔力というものがない。
勇者パーティーでのアタシの役割はヒーラーとエンハンサー。それ以上に重要だったのが、地の有力者との夜伽だったけど。
勇者のエレンじゃ痩せぎすで使い物にならないし、剣聖はおこちゃまだからアタシが全部面倒を見てあげたの。別にいろいろな男とえっちをしたかっただけじゃないのよ?
魔力があれば、回復や強化でもっと気持ちいいこといっぱい出来たと思うと残念でならないわ。どこかに魔力タンクになっている男とかいないかしら⁉
男を気持ちよくさせてやれば、何もしなくてもいくらでも美味しいいものは食べられるし、きれいな服やアクセサリーだって売るほど貰える。
かつて聖女マリノと呼ばれた
よくよく考えてみれば、風土病でもなんでも無くてただの糖尿病だって今ならわかる。
病気って、身体や発症の
二度とああはなりたくないものだわ。
♂♀♂♀♂♀♂♀
今アタシ、猪股百重は、二二歳。独身。身長は一五六センチ体重九〇キロ。覚醒の頃より背も伸びたわ……体重も、ね。
そして、香夜噴町にあるこのお店『せいじょの夜伽』のナンバーワンの嬢でオーナーなのですよ。一般企業への就職は無理そうだったんで雇われ風俗嬢をへて自営で風俗店を始めたの。
ふふふ。お店に来るお客の大半はアタシが目当てなの。当然よね。性技の使者スキルを使えば他では味わえない快感を与えてあげることが出来るのだもの。
男はみんなアタシの虜。アタシもいっぱい男を味わえて満足。もう天職っていっていいかもしれないわ……
とはいったものの……。
女としては熟れに熟れて美味しいところだけど、ヒトとして身体はピークアウトしている。最近お肌の艶が若干落ちているのも気づいている……
「どうしたんですか? オーナー」
「ミーナちゃん? お店ではマリノよ。間違えないでね?」
「あ、すみません。マリノさん、それでどうしたんですか? ちょっと憂鬱そうですけど?」
アタシの源氏名はマリノ。そのまんまだけどみんなどうせ知らないし、使い慣れた名前が一番間違いないわよね。
それで、心配して声をかけてくれたのがうちのお店のナンバーツーの売れっ子ミーナ嬢。本名蒲生華子ちゃん二〇歳、一六〇センチ一〇〇キロのとてもふくよかな娘。この娘も風俗が天職っぽいわ。
いいテクニックもっていて固定客のアソコを離さないから、アタシもうかうかしてられないのよ。
「うん、なんかね。アタシも疲れが出て、ピーク過ぎたのかなぁって思っちゃってね……」
「え~ うっそ~ ソウナンですかぁ? ちなみに今日のお相手は何人でしたか?」
今日……今日は朝からだったから……何人だっけ?
「えっとね。九〇分コースを三人と六〇分コースを一人。一二〇分は一人ね」
せいじょの夜伽の基本コースはこの三つ。レギュラーの九〇分コース。六〇分コースはショート。一二〇分コースはロングと言っているわ。
お客様と一緒に何をしているかは流石にここでは言えないから、ぜひお店にいらしてくださいね。
「十分じゃないですか? てか、やりすぎですよ? 休みましょうよ? だからお疲れなのでは?」
そうかしら? 全盛期は五人じゃ足りなくって、お店がはねてから二~三人は追加でいただいていたくらいなんだけどなぁ~
「回復魔法でも使えれば、バンバンやりまくるんだけどなぁ~ 無いものは無いし諦めて帰ろうかな?」
「そうですよ。魔法とか厨二なこと言ってないでお帰りになってゆっくりしてください。明日は休業日ですからね!」
他に残っていた嬢も明日の休みはデートだのショッピングだのと騒ぎながらドスドスと帰宅の途についていた。
お店の入る雑居ビルの上の階から揺れが酷いからゆっくり歩くように嬢のみんなに指導するよう言われていたんだっけ……忘れていたわ。
「はあ、アタシも帰るか……」
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はい。怖いですね? ホラーじゃないですよ?
ほのぼのラブコメです?
今回時系列や細かい設定などやっつけなので、あまり突っ込まないように?
突っ込むのはお店にイってくださいね???
では。
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