第二話_新生活

朝九時頃にホテルの部屋を片付けチェックアウトをしにロビーへ降りた。


I want to check out


なれない英語をつかい、椅子に浅く座り、忙しそうに電話をしていた、金髪のブルガリアンに話しかけてみる。


Ok.


話しかけて、一回目のキャッチボールはうまくいくのだが、その後が毎回うまく行かない。僕の英語のせいなのか、相手のヒヤリングのせいなのか。よくわからないまま、今日に至るまで何人かのブルガリアンの不機嫌な顔を見たり、ため息を聞いてきた。


なんとか3日分のホテル代(100レバ)を払いチェックアウトすることができた僕は、そそくさと契約済みの自分の家へと向かう。


僕の家は半地下で、上のフロアには大家で生粋のブルガリアンなるおじいちゃんが住んでいる。彼は愛想はいいのだが英語がまるで話せない。先日あったときもお互いこの部屋について身振り手振りで話し合った。これから先のことを考えると、やはりブルガリア語は覚えないと厳しいかもしれない。


2部屋とシャワールームそしてキッチン、部屋自体は広い。だがしかし、長年だれも住んでなかったみたいで埃っぽくてしょうがない。蜘蛛の巣も何個かはっていて、電球が切れていたり、エヤコンがつかなかったりする。一度ためしにベットに横になってみたが、、ん、ダニもいるようだ。


しっかりと生活できるようになるまでまだまだ時間がかかりそうだ。


少し、椅子に座ってくつろぎ、財布に20レバだけつっこんで買い出しに向かう。

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