第141話 料理

 料理上手な姑さんが入院中なので、料理の苦手な私が台所に立っています。

 ですが、ずっと同居していたわけじゃないので舅さんの食の好みがわかりません。

 刺身とかすじことか辛子明太子とかかつ丼が好きなのは知っていますがね……


 先日、こてっちゃんを炒めて冷蔵庫に入れておいたのですが、舅さんは全く食べていなかった。で、作って四日目だったけれど、チンして出したら「あっ、うめぇな。これなんだか分かんなくて食ってなかったんだ」ときた。

 まさか、箸も付けてなかったとは……トホホです。 

 

 こてっちゃん、さすがに五日目は出せないと判断し残った分は捨てました。舅さんは「勿体ない」と言っておりましたが……


 この一件で、舅さんはあまり食べないということを学んだ私は、本日、仕事帰りの娘を呼び残ったおかずを渡しました。娘は、大喜びです。


 考えてみたら、姑さんって同じおかず何度も続けて出さない人だったんですよ。おでんとか、大きな鍋で作る煮物は別ですがね。


 私なんかは、なんでもドカッと作って「そろそろ飽きたなぁ」って思いながら食べるタイプ。


 だから、生協で買った揚げ物は一気に一袋揚げちゃいます。でも、姑さんは、食べる分だけ揚げて、残りはまた別日に油で揚げます。


 凄いなぁ。

 姑さんを見習えばいいのに、私は今日もアジを一袋。残っていたポテトも全て揚げました! そしてそれらのほとんどは、娘一家の晩御飯になりました。

 

これが、私のやり方だぁ~~~(開き直る月猫)



 

  

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