第135話 一年で老けた私?

 お彼岸なので、弾丸でお墓参りに行きました。私の実家の方です。

 そんなわけで、一応梅ちゃんにも会ってきました。


 とあるデパートの入り口で待ち合わせ。

 梅ちゃん、私を見るなり声をかけてきました。


「月猫!」

 私に歩み寄り、続けて言います。

「おめぇも年とったなぁ。でも、おらな、おめぇの目を見て直ぐにわかった。凄いべ。親子って凄いもんだな」

 と、なにやら自慢してますが……


 私、一年でそんなに老けたっけ?

 まるで、何十年ぶりかで会ったみたいな言い方してるけど――

 まさか、と思い聞いてみた。


「去年も会ってるでしょ? 一年で、そんなに老けた?」


 梅ちゃん、ポッカーン!!!

 目を大きく見開き、口を開けている。


 やはり、昨年四月に会ったことを忘れていたようだ。

 うん、認知症入って来てるな……


 話をしている間に思い出してきましたし、とりあえずバスに乗ってお出かけも買い物もできているので、まだギリギリ大丈夫だと思う。


 いや、大丈夫であってくれ!

  

 で、この後も梅ちゃんとは、すったもんだがありました。

      

       ちゃんちゃん。

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