第63話 父方の家系図と父名義の財産。

 田舎に帰省して、やらねばならなかった私のお仕事。

 1 梅ちゃんの為の葬儀会社 互助会入会。

 2 母方の亡くなったおじさんに線香をあげる。

 3 父方のおじさんの終活について。

    不動産やら墓じまいやらのこと

 4 父名義の山を村に寄付する。(誰もいらないというのです)

 5 家系図作成の為、戸籍謄本・除籍謄本を取る。


 1~3は、初日に終わらせました。

 二日目は4番と5番です。


 父名義の山の評価証明書を出してもらうと、なんと、なんと、なんと! 1,070円でした。

 そして、村にも寄付辞退されました。ガ~ン。

 60坪程度の小さい山というか荒地。きのこと杉はあります。でも、杉を売ろうにも伐採費用で赤字にしかならないのです。


 あぁ、父よ。

 なにもないと思っていたのに、手に負えない山を貰っていたとは……

 あぁ、祖父母よ。

 なぜ、この山だけを父にあげたのか?


 そして、なぜ厄介ごとは、私に回ってくるのだろう???


 まっ、いっか。

 徳川埋蔵金が埋まっているかもしれない。(んなわけない)

 温泉が湧くかもしれない。(それはあるかも?)

 マムシと共に、ツチノコが隠れているかもしれない。(頼む、いてくれ)


 そんな風に考えて、なんとかしよう。


 そして、5番!

 なんと、書類取るのに三千円もかかりました。い、意外と高いんですね。除籍謄本って、750円するみたいですよ、奥さん。


 調べてみたら、江戸の末期まで遡りました。

 安政の文字を見たとき、びっくりしましたもん。

 初代は、ちょんまげ・着物時代のご先祖様。


 二代目(明治時代)がまた、子だくさん。

 途中で、誰がどこへ行ったのか分からなくなりました。(字が読みにくい)

 

 三代目(大正・昭和)になると、女の子が多い。二男六女。


 四代目が父の予定でしたが、家を出たので弟のおじさんになりました。


 五代目……いません。


 私の実家の方は、あんなに子どもがいて、こんなに親戚がいるのに、もう墓じまい。一方、血が絶えかけた夫方の方が、まだ続いていきます。不思議ですよね。


 戸籍謄本の保管期間は(現在)150年です。遡ってみると、面白いかもしれませんよ。


 

 


 



 


 


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