2022年９月15日。

晩御飯に、ミートソースを作った。

（悪くなりかけた）豚ひき肉を使うために……

味見をすると、なんか物足りない。

肉も臭みが残っている。

臭みを消すための

ワイン無し。

ローリエ無し。

ナツメグ無し。

ふっ……ワインの代わりは日本酒でいいか。

日本酒を少し入れたが、残る臭み。

『諦めよう』

私は、諦めの良い女。この位の臭み我慢できます。

問題は、なんだか物足りない味！

ソース投入。ケチャップ投入。なんなら、蜂蜜も少し投入。

味見の結果。

少しマシになったけれど、なにかが足りない。

『塩かな？　でも、入れ過ぎたら塩分が……。うん、諦めよう』

私は諦めの良い女。多少味がしっくりこなくても、問題はない。

そして、それを孫に食べさせる。

「美味しい」

「……えっ？」

よく分からないけれど、孫は美味しいらしい。

二口目、三口目。ここで、ようやく気づく孫。

「——なんか、足りないなぁ」

そう言って孫は、粉チーズをたっぷり振りかけた。

「うん、美味しい」

こうして私の物足りないミートソースは、たっぷりの粉チーズによって救われた。

主婦業30年。

料理の腕は、なかなかあがらない……

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