第30話 私のスピ体験3

 おっす!

 月猫です。


 私のスピ体験2の続きになります。

 地元で開催された、大きなスピリチュアルイベント。

 弟のことが何かわかるかもしれないという期待を込めて行きました。

 生きているのか?

 死んでいるのか?

 どこにいるのか?



 最初の鑑定


 20代か30代前半のお姉さん。

 若干暗い感じがします。 

 目を瞑り、なにかを探るようにオドオドと語り始めました。

「弟さんの魂はとっても古い魂で、この地球ではとっても生きづらかったと思います。今、奥さんが一番苦しんでいますので……」


 私の質問と全く嚙み合わない答えに、しばし茫然。

 得るものは無かったです。


 二人目の鑑定


 和服姿の男性。40代?

 堂々としていて柔和な感じです。

「弟さん、亡くなっているようですね。山の頂上ではありませんが、少し高い所にいるようです」


 方角とか詳しく教えて下さいました。話し方・雰囲気で安心できる何かを持っている方でした。


 三人目の鑑定 (私も勉強したセミナーの生徒さんで認定書を頂いた方)

「弟さん、生きていると思いますよ。大丈夫です」


 力強く励まして下さいました。


 結果……


 このイベントから二週間以上経って、弟の遺体が発見されました。

 死後一か月以上経過しています。つまり、このイベント時では既に亡くなっていたのです。


 発見された場所は、二人目の方が教えて下さった少し高い所でした。


 さてさて、弟が生きていると鑑定した方ですが、優しい人だと思います。

 でも、その能力とお人柄は別モノ。

 


 この一件で、スピリチュアルから少し遠のいた私は『密教』へと関心を移すのでした!


 意外と懲りない人間です。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る