第3話

夢のような異世界生活が始まって、ゴブリンとも戦ったが、あまりにも俺が弱くて戦うことは出来ませんでしたが、ガビーが特別に亜人族が住む、アジン村で剣術を教えてくれます。

この弱い自分は、弱くても頑張れば強くなれる。



そこは、レンガでできている家が立ち並んでいて、獣耳の亜人族達が歩いていた。

夜だったのであまり亜人は少なかったんだが、村の夜景が綺麗だ。

「宿を探すわよ」

俺は唐突にそんなことを言われた。

一緒に寝るのか?


ですよねー。

一緒に寝るわけないっすよね。

···私隣だから、なんかあったら言ってね。

と言われたが、一緒に寝たかった。


異世界生活が始まって、1日が終わる。

寝る前に、隣の部屋へ俺は駆けつける。

トントン。

「開けるよ。おやすみガビー」

「あ、うんおやすみー」


部屋に戻った俺は、部屋にあるもので何かやってから寝る。

「あれは日記か」

部屋には、クローゼットと椅子、机があった。

机の上に日記があったので書いてみた。

日記を書いていると、眠くなってしまって、そのまま寝てしまった。




「起きて。起きてってば」

「う、あおはよう」

「おはようじゃないわよ。早く支度して、朝食買いに行くわよ」

そのまま寝てしまったから、腰が痛い。

「わかった。じゃ行くか」


異世界生活2日目が始まった。

「うまい!このパン美味しいわ」

「私は何回もここに来てるのよ。ここで仕事のお手伝いとかしてるのよ」

ガビーは、ここで子供達に剣術を教えているらしい。

「じゃ、武器屋に行きましょう。そこで練習用の木製剣を買うわよ」

武器屋に行く前に後ろから誰か俺の肩に手を載せる。

「あ、お久しぶりです。ハーシュさん」

後ろを振り向くと、半獣人がいた。

狼女か悪くないね。

「久しぶりだね。こいつに剣術教えるの?」

「はい、そうです」

「じゃ、私もやっていいかな?」

「いいんですが、まだ木製剣がないので買ってきます。」

「いや、大丈夫。良ければ、私の使ってよ」

「「ありがとうございます」」




ハーシュさんと一緒に剣術を学ぶことになり、近くにある何も無い場所でやることになった。

「素早いねトオルくん。だが、攻撃が当たらないのはなぜだ?」

色々ハーシュさんに言われながら、ガビーと1対1で練習した。

体力がもう、ダメだ。

「トオルくんは素早いが、相手を上手くなれわないと、意味が無い―」

「ギブぅぅぅぅぅぅうううう!!」


体力が持たないので、休憩することにした。

「疲れたあ」

「トオルくん」

ハーシュさんは真面目な顔で俺のを見る。

「はい」

「君は素早いが、攻撃が当たらないのだ」

あのゲーペルババアに言われた通り、素早しさ以外低いと。

攻撃は当たらない。

どうしても狙ってもだ。

「攻撃が当たらないなら、狙った相手の足を狙えばいい」


言われた通りに俺はやってみる。

「行くわよ」

ガビー、本気な目で俺を見ないでくれ。

「喰らいなさい!」

ハーシュさんに言われた通り、相手の足を狙う。

「うっ!」

「避けたわね!」

なるべく遠くに、そしてまっすぐ足を狙え!

「ひゃっ!痛いわよ」

足を。

「ぐっ!」

攻撃をくらってしまった。

足だけではなく、次は腕を狙おう。

「次は、これを喰らいなさい」

避けているのは、まぐれだ。

素早しさ以外低いと言われたので、避けているのはまぐれだが、自らで素早しさをつかい避ければ、勝ちだ。

「痛っっ!」

ざまあみろ、ガビー。

次は、ラストスパート。

首を狙え。

「ウィンド」

「うわあああああ!!」

この卑怯者が!

魔法使ったぞこいつ。

「首を狙わないでちょうだい、死ぬところだったわ」

「いやあ、凄かったよトオルくん。目白くなってたし」

目が白くなるって、アッカーマンかよ。

全部あれはまぐれだ。

本番が来たら、怖くなって攻撃はできないだろう。

「ありがとうございます。休憩しましょう?」

「そうね」

「そうだな」



村に戻り、お腹が減ったので食堂に行くことになった。

俺がいた日本と同じ、ファミレスみたいな感じの食堂だった 。

「いらっしゃいませ、何名様で?」

綺麗なウェイターさんだ。

「3名です」

「では、あちらの席にお待ちください」


言われた席に俺たちは座る。

「何にしようかな?」

読めない。

やばい、異世界語が読めへん。

「あの、これなんて書いてあるんですか?」

「あら、読めないの?」

「これはな、野菜炒めと書いてあるぞ」

野菜炒めか?これにしようか。

「じゃ俺、野菜炒めで」

「ガビーちゃんは?」

「私も野菜炒めで」


注文が決まって5分が経ち、やっと来た。

「「うまああああい!」」

何だこの野菜炒めは俺ん家よりうめえぞこれ!

「おう、食っとけ。おかわりもいいぞ」

昨日は何とか空腹で我慢できたので、これは1番最高だ。



ハーシュさんの奢りでお腹いっぱいだ。

その後は、色んな店を回り、剣やバックを買った。

借金で。

「ん?何これ」

「なんだ?」

ガビーが何か見つけたようだ。それを見ると、なにかの新聞だった。

「またか」

ハーシュさんは、怒った顔で言う。

「ちょっと俺にも読ませて」

新聞を手にした。

新聞に書いてあったのは、

「おい、これ」

亜人殺害予告。

どうやらこの亜人族が住んでいる村は、普通の人間に気に入れてなくて、殺害予告が新聞に書いてあった。

俺はあまりにも怒りを抑えることが出来なくて、新聞を破いてしまった。

「しかも今日の夜かよ」

ハーシュさんが俺とガビーを見つめる。

「今日は、君の本番の戦いが来たようだね。トオルくん」

俺が元々住んでいた世界にもこういうことはある。

差別というものだ。

亜人族は、普通の人間に差別されることがラノベや漫画にはよくある事だし、現実にも起きている問題だ。

アパルトヘイトには少し似ているものだ。

これは許せない。

この世界に来てから、目標のひとつもなかったからこうする。

俺の目標は、平和な国にする。

「ええ分かっています」






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ノースキル主人公 千歳 @titose121

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