2話~ロイヤルガード。リオン
「ラッセル王子~。入りますよ。」
「リオンか。いいぞ。」
「今日も警備致しますね~。」
そう言いながら自分の机に座るリオンは今日もゆっるい
これでも白兵戦では我が国最強だもんな
さすがは獣人。中でもこいつはライオンだからな。特に強い
ホワイトライオンってのが珍しくていいよな
白髪って言うか、銀髪って言うか、見た目がいいよな
通常…普通のライオン種の獣人の茶髪もいいんだが、やっぱり白いいよな
「ん~…?王子、見つめてても何もでないよ~?ウインクくらい?」
それいいな
いや、健全な権力者たる俺はそんなことには屈しない
ウインク程度では満足できないのだ
それにリオンがからかってくるのはいつもの事だし
少なからず好意的に思ってくれているのは伝わるし、嬉しいのだが
立場が立場。俺には王子という肩書もあるからな
「それくらいでは一喜一憂しない。」
「そっか~残念だねぇ。」
そのニヤニヤ顔は腹が立つ
「ところで王子。今日のご予定は?」
「大きな仕事はない。通常通りの事務作業と、レキシーのアポがあるくらいだ。
特にその後何かあるわけでもないから、今日は半ドンってところかな。」
「半ドンでこんな優雅な暮らしをされていては国民は怒り心頭だね。」
「いつもじゃないからいいだろ。それに一日中暇そうなお前に言われたくないよ。」
「私は王子の身辺警護という重要任務がありましてですね、片時も気を緩めることが出来ないんですよ。
合間時間を見つけては鍛錬に精を出さなくてはいけませんし?神経と体力をすり減らす毎日です。」
言ってることは、一応まともだ
ただし、言っているのがリオンでなければ。という注釈がつくが
要人の警護という職務は本当は気を抜くことは許されない
いついかなる状況で襲撃をされるか分からないし、相手を倒せばいいのではなく、護衛対象を守り抜かなければならない
咄嗟の状況では自分の身を挺する必要も出てくるだろう
そんな状況を作らない為に周囲への警戒などに気を使わなければならない
その点、獣人は他種族に比べて五感が鋭い為、警備に向いている
古来より、獣人が要人警護などの職に向いてるとされてきたのはそこら辺に理由がある
「……まぁいい。今日もよろしく頼むぞ。」
「お任せあれ。私がいれば安全は約束されたも同然さ。」
ただし、特A級みたいな規格外の連中の襲撃があった時とかは話は別だけどな
獣人だろうがなんだろうが、問答無用で消されてしまう
一個軍であっても物ともしない技量の持ち主が特A級なんだから
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