第4話
「俺はDNAをぶっ潰す!」
そう心に決めた翌日、普段通りの学校生活を過ごした。誰にも知られずに、誰にも話さずに。
(そういえば、最近山沢来てないな〜。なんかあんのかな?電話でも掛けるか。)
山沢は小さい頃からの相棒だ。
そう思って、携帯で電話を掛けた。
(結局出ない。なんかあったのかな?家でも行くか)
山沢の家は、俺の家から2,3分で着く。かなり近い。
「ピンポーン」
呼び出し音の4秒後に山沢がドアから出てきた。
なんかしんどそうな顔をしていたが、あまり変化はなかった。
「なんかあったの?最近学校休んでるけど。」
「何にもないよ。ただ、最近なんか調子悪いんだ。頭痛かったりして。」
(頭が痛い?何なんだ?もしや、実験体なのか……?
一応聞いておこう)
「なぁ、最近変なオッチャンに誘拐されたりとかなかった?。」
「べ、別にそんな事ないよ(笑)。あ、ほら。お茶とかどう?」
(なんだか嘘をついているような。何か裏がありそうな雰囲気だな〜
もし、実験体なら今までの事を話した方がいいとは思うけど、
白神が言ってたし、やめとくか。
でも、そっちの方が仲間も増えていいんだけど、
どうしよう。迷うなぁ
ま、とりあえず様子をみよう!)
「久しぶりに鬼ごっこでもしないか?。たまには運動しておかないと、健康にも良くないし。」
「やるやる!!」
山沢は大の鬼ごっこ好きだ。本人によると、追いかける時の爽快感が良いらしい。
「じゃあ、俺が鬼だ。10秒後に始めるよ〜」
(さて、久しぶりに鬼役だ。
さっき言った通り、山沢は追いかける方が好きだから、あんまり鬼役にはさせてくれなかったが、
今回は何故かやってくれたみたいだ。
ていうか、なんかあいつめっちゃ足速い。
もしかして、休んでる間走る練習でもしていたのか。
とりあえず追いかけよう)
数分後。
(どんどん山沢の足が速くなっている気がする。
まじで山沢の肉体おかしいよ。
早すぎて追いかけられない。)
すると、急に足に変なオーラが見え始めた。
それと同時に山沢は止まって普通に走り出した。
「もうわかったよ。お前改造されたんだろ。」
山沢に言ってやった。結局俺は仲間を選択した。
いつやりにきてもおかしくないと思うが、これは山沢の為でもある。
「その力、お前も制御出来るんだな。」
(どうやって身につけたのかはわからないが)
「……
実は、そうなんだ。俺も誘拐された後、雨のなか家の前で倒れていて、頭がとても痛かった。
で、『手に走ってみろ』と書かれていたから、走ったんだ。そしたら、なんだか急に……」
「まあ俺もなんだけどな」
そう言って、手から火を出した。
「中石カッケェ!やばいじゃんそれ!」
(ぶっちゃけ俺も自慢する気はなかったが、まあいいだろう)
「まあね
俺は思った物質を手から生み出すことができる能力なんだ。
そもそも、俺たちは脳を改造されて、脳の使用率を1%よりも高い数値を出すことができるようになったんだ。
あと、人によって使用率は変わるらしいんだ。」
「へぇ〜。ありがとうな!」
「こちらこそ!
それと、協力して欲しい事があるんだが、」
「なんでも協力するぜ!相棒!」
一方。DNAでは、
「白神社長。ついにバレやしたか。我々の最高の技術が。」
「ああ。それもたった1人の化学研究者に……」
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