第3話

目が醒めた。家のベットの上だ

(うん?。

さっきまで、空で…)

「ボコォォン」

謎の破裂音のようなものが聞こえた。

すると、スーツ姿の男が出てきた。

胸のポケットに「秘密結社D N A 社長 白神竜平」と書いてある。

(もしや、こいつが社長なのかも知れない。

体がなぜか震え上がるな。何故怯えているんだよ俺は。)

「あ、あ、あの。どなたですか?」

口をゆっくりと開けて聞いた。

すると、社長はにっこり笑って、こういった。

「お前は実験体No.4だな。なぜここで普通に生きている?。」

(は!これはもしや、ガチでやばいやつ!)

その瞬間、俺と社長は屋根を突き抜けて飛び上がった。

「何故その力を使えるのだ?。我は何も教えてはいないぞ」

(そうだ。あの本に載っている事をしたらこうなっただけなんだよ。)

「何を考えている。あの本?どういう事だ?我は何の本も渡してはいないぞ。」

思考が読み取られる。不思議な感覚だ。

考えられない。考えたら、バレてしまう。

「そのとおりだ。じゃあ、少し話をしよう。戦いながら。」

(まだこの力うまく使えないんですけどぉ。なんでそんなことしないといけないんだよぉ。)

そう思いながら、火の玉を想像して投げた。

社長はそれを知っているかのように避けて、俺に攻撃を仕掛けてきた。

それに対応する様に俺も避ける。

(これは、しゃべりながら攻撃を仕掛けてくるやつだな。避けて聞くか。)

「まず、お前は既に脳を改造されている。だが、その脳を改造する際に特別なチップを入れた。操るためのな。

何故かお前にはそのチップが効かないんだよ。だから、今こうして生きている訳さ。」

たしかに。頭が痛いのはそのせいだ。

「また、この力を持っているのは、お前を除いて13人。つまり、14人を改造したんだよ。」

(マジか。5人くらいだと思っていたが、14人も!?。じゃあ、既に13人は操られているのか!。)

「ところで、その力は脳を活性化させてやってるんだ。こんな話聞かないか?。人間の脳は、普段1%しか使われていないと。それを覆すために活性化させた。あと、この技術を知っているのは、我が社DNAだけだ。

我が社の目的は、14人の実験体で世界を征服するのだ!。だから、君には消えて欲しいんだよ。意味のない情報を漏らすヤンキーはな。」

そう言って、社長は消えた。

と思ったら戻ってきて、

「最後にもう一つ、我も戦う用意はまだできていないから、今回は見逃してやる。ただし、この力の事を世間に訴えたら、マジでやりにいくからな。じゃあ、また会おう。ハハハハハ!」

といって、跡形もなく消え去った。

「これで俺の目標ができた。

DNAをぶっ潰すことだ!」


「ただいま戻ったぞ」

社長(白神)が会社のデスクに座る。

「さぁ、これからだ!。世界征服!」

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