第10話 lasre
つまり、そういう国民性なのだから、日本は自分の事だけ考えてればいい、っていう人が増えた。
だって、お互いに気を使ってたって
ずるい人はお金儲けのために、国を動かしたりまでする。
ふつうの人達は、ずるい人にお金を取られてばかり。
「じゃあさ」フェルディナントはラジオの向こうで言う
グローブボックスを開けてごらん、と。
小物入れの中には、懐中電灯。
何よこれ、とわたしは走りながら懐中電灯のスイッチを
何気なく入れた。
LEDから放たれた光は、レーザービーム。
たまたま、照らされた先にあった白樺の梢が消えた。
!
「何、これ。」私は絶句した。
「大丈夫。生き物を殺したりはしない。ただ、さっき話したような次元の穴を通じて、別の世界に飛ぶだけさ。」
事も無げに、そんな事を言うフェルディナントが少し怖くなった。
だから、男の子って怖いのよ。
「それで、変な人達を別の世界に移しちゃえばいい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます