第百三十三話  ゲスザンスとゴーミの子達 ムータン移住地


朝食後のお茶の時に

「ゲスザンスとゴーミの残り、どうするのですか?孤児達も早めに引き取りたいのですが、、」

と院長が。

やべ、、と皆口に出さないけど思ったのは顔をみれば一発だった。


はぁ、、と院長ため息、、


珍しくこっちに帰っていたダンマスが、

「ならば、モモンガ部隊を使いますか?優秀ですよ?しかも転送してくれます。」

「え”!しんじゃう!」ユータ


「あっはっは!あれは”跳ばす”んですよ、ゴミを跳ばして遠くのゴミ捨て場に捨ててるんです。今回のは、見つけた子どもたちをこっちに転移で送り届けるだけなので、一切危害は加えられません。安心していいですよ?」

ほっとするユータ。


「でも、モモンガ達だけだと、現地の者達と話ができるのか?」ガンダ

「え?ナニを話すんですか?」ダンマス

「・・孤児院の者に、子供を連れて行っていいか?とか、本人に行たいって訊くとか、、、」

「クズに訊いても素直にうんとは言わないでしょう、訊く必要ないですね?、当人も一緒です。まずこちらに送ってしまって、その後帰りたいと言えば返せばいいだけでは?」

・・・・・たしかにそーだな、、、面倒無くっていいよな、、


なので、逆に人間が一緒にいるより居ないほうがいいかな?ということになり、

モモンガ救助隊が、ダンマスにより編成され、各地に散っていった。

その間30分かからず!!


院長先生、今後ナニかあったらダンマスに相談しようと心に決めた。w


「親が一緒に居てくれると、助かるよなぁ、、」ドーラ、ダンマスのことだ。

「ほんに!」ユータ

・・・・・・一同


「あ、院長が、、もし、そこの院長か、職員でいい人がいたら、一緒に送ってきて!」

いいとこに気づくガンダ!流石である。

「了解です、モモンガ達に通達しました」

一瞬で?!


大人、すくないからね!




その日の夕食時、、

「あー、、新しい子達を紹介する・・・」

ガンダが20数名を紹介していく。

皆びっくり。一度に増えた数では、あの難民とき以来の多さだ。


今は幼児も見ることができるが、今回はいない。

女の子達は幼児を期待しているふしもある。

何度か育てているけど、もう皆大きくなって(3−5歳に)しまってるので。

赤ちゃんは大変だけど、幸せ感じられるのだ!



新人が増えると、皆その変化を喜ぶ。

子どもたちは変化を好むのだ。

ちなみに、こっちの子達は根性あり、もし悪い変化でも、それを「どうしようか?」と、どうにかすることを楽しむことができる。


その後、毎日増え続けるが、

新しい子達は皆、ドラゴニアよりももっと内陸部なのでもちろん海など知らない。

各班では、各班に入った子達を優先して海に行かせていた。

皆、自分達の国を自慢したいのだ。俺達の、お前の国は、すげーんだぜ!と。


まぁ、新人は皆、魔法と食事だけでも超驚きの連続だけどね。




今日の夕飯時にもダンマスは居た。

食後、ダンマスは

「ドーラ、ユータ。ムータンからの移住の土地、だいたい決まりましたか?」

と訊く。


「ああ、ここと海の間がいいと思うが、、どうだろう?」ドーラ

「ダンジョン側の街とゴンザールの荒地との間を選ぶかもな、とも思ってましたが、そっちより良い選択ですね」

「うん、この先を考えればなー」

ゆとりは南のほうが数倍以上大きい。そのかし、連絡路を作るとしたら長くなる。


「南のドラゴニア領に接してもいいかもしれませんね」ダンマス

「ああ、そのほうがいいかな?」

「うん、安心だね」ユータ


「山がないのが、彼らには寂しいかもなー」

「なに、山がほんとにほしそうであれば、、私がつくりましょう、ここの裏山くらいでいいんですよね?」

4000mくらいあるんじゃなかったっけ?


「ムータンの山って、どのくらいなの?」ユータ

「このうらやまくらいですかね?ムータンはその中腹くらいの高さにあるんですよ」

へぇ、、


「200km四方くらいの面積ですね、今のムータン。でも6割山。こっちでも3割くらい山にしときましようかね?」

「高い部分はいらないんじゃない?高原みたいにしてみて、、」ユータ

たまにユータは鋭い。

明日現地に飛んで見てみることにした。



ドラゴニアから南に1500キロほど行ったあたり。上空200mくらい。

「西に行くとどうなんですかね?」

「「行ったことナイですー!」」

んじゃ、と遠視で見るダンマス


「あー、、500kmほど行けば海ですねー」

「微妙だね?」

「うん、少し遠いかな」


「んじゃ、安全な、ドラゴニア領海岸の西側に少しだけ海岸線を入れて、西側はドラゴニアから下ってきている川を国境にして、ドラゴニア海岸の上全部かぶさるように、で、いいですかね?」

「「いいでーす!」」ナニも考えてない。


変則的な200km×200km、少しそれより大きめになったけど、、山、高原つくるし、、。


ダンマスが上空1万mくらいまで行って、指からビーム出して川を除く陸地の国境線を作った。ビームで陸地に書いた太さは2kmくらい。その幅が黒焦げ。地面は流石に溶けていない。

で、中央より北側に、

「ほいさっ!!」ダンマス

高原できました。標高12−300mくらい?はしは緩やかになってて、道を作りやすいようになっている。

気遣いのダンマス!


「今あの高原にある森、ダイジョブですか?気温とか違うから枯れるとか?」

「あー、そーなったらそーなったで、どうにかしますよ」ダンマス、頼もしい♪


高原の南側に30km角くらい、ビームで焼き尽くす。焼き畑・・・

下の、高原になってない今までの場所も、高原に沿って同じくらいの大きさで焼き尽くす。

で、そこから南のドラゴニア海岸領までぶっとい道と、両側に余裕もたせて焼き尽くす。

両側に向こうまで街をつくることが可能なほどの太さw


「ついでに海岸までやっといてよ」とドーラ。

「そのまま?それとも海沿い迂回路?」

「「両方共!!」」

そのほうが面白からね!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る