第五十五話 冒険者の街 初めての稼ぎ


翌朝、森の中


朝食を食べ終え、少し休んだ後、そのまま森に入っていた。


「ボクらのやり方でやってってみていいですか?」ユータ

「ああ、最初はそれでたのむ。俺は基本単独だから、チームのほうのやり方を見ないとどこにどう入っていいのか、とかわからないからな」ジョニー


なので

「ほれ、呼んだぞ」ドーラ

「わかった、」ズン、ずしゃ、、どっこん、、(魔法や剣で一匹イッパツでのしていくユータ)

ほい、回収、と、、次々に回収するドーラ。


「あ、ドーラのほうに行っちゃった」

「うん、」、ボコっ! ずっしーん、

スイッチしたのでユータが回収に回る。でも見たこと無い魔獣、、、

・・ドーラ、これ、このまま回収?


「ジョニー、これは売れるのかー?」

ドーラでも知らないのか、、

(知っているけど、売れるかどうかは知らんよ、、)

(なるほど、、)


「・・・え?あ、、ああ、うん、高いよ、、」

んじゃ回収。 

シュルリン(ストレージに入れる)、、


・・・「えと、、いつも、こんな感じ、なの?」ジョニー

「?まあ、、そーかな?」

「うん、まぁ食料探しのときはこんな感じかなー」ユータ


魔法使いって、こんなんだったっけ?(ジョニー)


一区切りついたら、ストレージから茶のセットだして3人でお茶する。

休憩後、

「んじゃ今度はジュニーなー」ドーラ

「ガンバッてください!!」ユータ

・・

「俺、ふつーだからな?期待するなよ?」ジョニー


ずかずか森の中に入っていく。察知は出来ている様子。全く何も気にしないで行ってる。

ナイフを奥の方に鋭く投げる。あんぎゃー!!という動物の声。

その声の方に向かったけど、途中でいきなり左に入り、数歩駆け出して剣を抜き放ちながら高く飛び上がり、上にあった蜘蛛の巣の真ん中にいた蜘蛛を一刀両断。

糸に絡めとられていた何かの糸をぶった切ってみると、魔獣二体がまだ生きていたので即斬、あとひとつは人。人は弱いのか、もう息絶えていた。

3人でそこに埋めた。冒険者章だけは取って持ち帰り、ギルドに報告するのだ。


最初に投げたジョニーのナイフが当たった魔獣はもう死んでいた。


「やるじゃん、、ふつーなのか?ふつーって、ここまでできないとふつーすらなれないのか?」ドーラ

「・・・んじゃ、、、、少しだけベテランでいいです、、」ジョニー


「ガンダさんと比べてどう?」とドーラに聞いてみる。

「ジョニーの方が一段二段上だな。」

ほう、、やっぱり、、

「ユータもわかったんだろ?」

まぁ、、

「でも一応確認したかったんで、、」


んじゃー、3人でいくか?

とドーラ。

「ああ、いいぜ」とジョニーが言ったので、


「んじゃ、このまままっすぐ突っ走る!」

だだだだだだだだだだだーーーー!!×3人


「・・すると、ドラゴンの巣があるのでぇ、、」

「まっつ!ばっか!!なっ!!」ジョニー

「いくぞー!!」

「おー!!」ユータ

「・・・」ジョニー、仕方がなく一緒に突っ込んでいく、


あっはははっははははは!!

笑いながらブレスを吐く?ドーラ


魔法で攻撃しながら剣に魔力まとってぶった切っていくユータ、


落穂ひろいのジョニー


・・・・・・

・・・・・・


「あーおもしろかったっつ!!!」ドーラ

「ドーラー、いいの?」ユータ

「あー、いのいいの、あいつらドラゴンってもトカゲがでかくなっただけの虫並だから。俺らと一緒にされては困るよ?」

「うん、わかった」


「・・・・ドーラって、、ほんとは、、」ジョニー

「おう!ドラゴンだぜ?言うなよ?、ほれ!」

ぽふん!


「あ、かわいい、、」

「いや、でっかくもなれるけど、森全体をひとあしで踏み潰すくらいになっていいか?」

「ごめんなさい、結構です」


ジョニーも流石ベテランだけあってストレージを持っていたが、流石にそれほどでかくはなく、ドラゴン数体と魔獣数体は入らない。

なのでユータのストレージにいれとく。


今日は各自が倒したものだけでも結構な額になるとジョニーが言うので、んじゃ自分で倒したのが自分の取り分ね!と決まったのだ。


歩いて帰るのめんどくさいんで2人連れてユータがギルドの裏手に転移した。

ギルドそのまま買い取りの所に入り、ストレージからドラゴンとかを床に出す。結構あるからね。

「すまんね、、今日は少し多めで、、」と、ジョニーさんは受付の人に申し訳無さそうに言っていた。

受付の人は目を丸くして、何も言わなかった。


「あれか?なんか珍しいものがあったのか?」

ドーラがジョニーさんに訊く

「あ?ああ、、ドラゴンが、こんなに、ってのは、、多分ここでさえ初めてじゃないかな?」


ボク達は結構なお金を手に入れられた。

「おう!やったな!オイシイものくおうぜ!!」ドーラ

「そうだねー、何がいいかなー、、」

「ふつーの食事だけど店の親父が作るの上手いんで、美味しい店があるけど、どうだい?」ジョニー


「そこにしよう!ジョニーのおすすめは当たりだと思うぞ!」ドーラ

「うん、ボクもそう思う」

「・・あまり期待されてもこまるけど、、」


その店はほんとーにごく普通の食堂。上に宿が無い食堂。

でも混んでいた。


ボクらは最初は定食たのんで食べていた。

オイシイのでもっと食べられる、と、頼んでいった。

途中から、メニューの端からいこうぜ?とドーラが言い始め、、、

でも、ボクもまだ食べられるのでOKして、、


ジョニーさんが呆れて脱落。魔法使いって、こんなに食うっけ?

「俺はちびちび酒飲んでるから君達は君達で心ゆくまで食べてね、、」と。


で、途中、ドーラがジョニーさんからお酒を一口貰い、、

「俺ドラゴンなんだから、酒飲めるんだから!」と。見た目は子供だけどね。


で、酔っぱらい始めて、今度は食事だけじゃなく酒も一緒に頼み始め、、


最後には

「今日は俺のおごりだああああ!!!皆!飲んで食ってさわげぇええええ!!」ドーラ

「「「「「おーーーーっつ!!!!」」」」」」


「なんの祝なんすか?」一人の冒険者がドーラに訊く

「あ?、、、なんだろ?、あ、そうだ、、うん!ドラゴンいっぱい売れたからーーー!!!」

「え?ドラゴンいっぱい?」

「おー!!ドラゴンすレーヤーだー!!!


「なんだ、ジョニーさんドラゴンすれーやーだったんですかあーー、ういーひっく、、だったら言ってくれれば、、」

酔っぱらい冒険者


いや、言ったってどうにかなるのだろうか?とユータはおもった。


で、気づくとユータもドーラに飲まされていた。

「果物のジュースだから」と、ドーラに渡された飲み物が果物のお酒だったらしい、、

その後、ボクの記憶もない。


ちゅん、ちゅん、ちゅん、、

あ、、すずめ、、

う、うーん、、朝かぁ、、


いたたたたた、、あ、床?床で寝ちゃった?あれ?

・・・・

見渡すと死屍累々、、、、ではなく、、酔っぱらい??

あ、

ジョニーさんとドーラもいる、、

ドーラは、、おっさんたちの山のうえに寝転がっている、、

山の下のおっさん達がうーんうーんうめいている。重さで悪夢でも見ているのかな?どんな夢見てるんだろう?


あ、店主のおっちゃんも下敷きの一人にまじってた、、、何やってるのかな店主さん、、



これじゃ朝食はココでは望めないなぁ、、とおもっていたら、ジョニーさんが起きてきて、

「あー、、、、」と呆けながら周囲を見渡し、徐々に状況把握していった様子で、、

「あ、、そーだった、、どんちゃん騒ぎになっちゃったんだなぁ、、、面白かったけど、、あっはっは!!」


で、立ち上がって店主を山から引っ張り出して、、

「おっちゃん、朝飯食いたい、、あさめしーー!!」

容赦ないジョニーさん


「お、、おう、、もうそんな時間か、、、んじゃ少し待っててくれ、茶は自分で頼むわ、、」店主

・・・・・

「慣れてるんですか?、、こーゆーの、、、」ボク

「ああ、たまに誰かがいい獲物に当たって稼ぐと、だいたいこーなる。」

・・・・

「おもしれーとこだろ?」ジョニーさん

「はい!!」

「おう!!おもしれーな!!!」いつの間にか起きていたドーラ


で、ドーラとボクは少しここに居てみることに決まった。

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