第9話
いつもの様に講義室の端の席へ向かう。
アイツは居ないから久し振りの一人。
気楽だなぁ。(本当に?)
通路に、お喋り中女子の上着を発見。
「落ちてるよ」
仕方なく拾い、手渡す。
「あ、ありがとう」
いいえ、どういたしまして。
最近、彼の雰囲気変わったよね。
刺々しさが和らいだ感じ。
年相応になってきた。
お仲間が出来たからかな、ふふふ。
でも楽しそうに笑うところとか実は可愛い。
お姉さんが撫でてあげたい。
頭だけにしときなよ。
やだぁ、他に何を撫でるのよ。
でもねぇ。
残念だよね。
本当に。
実は私はもう一人の彼がタイプ。
良い身体してるよね。
抱かれたい!
でも、彼ぽっちゃり女子が好きなんだって。
じゃあ増やすか、体重。
マジで狙ってるぅ!
でもなかなか厳しいかもよ。
何で、ぽっちゃりくらいならイケるよ?
いや、程度が違うらしい……。
どういうこと?
有名人でいうと誰って聞いたらナオミだって。
どこのナオミ?
世界のワタナベナオミ。
…………あぁ、そこまではムリだわ。
うふふ、きゃっきゃっ、あはは。
「…………気に入らねぇなぁ」
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