第18話 今日も業務終了

子供の頃からぬかる事は怠らないように生きている。



なぜなら、軍隊式の父親は他人は信用するな、頼るなが信条で幼稚園児の頃から叩き込まれた。



巨人の星か。



幼稚園児の頃、一人っ子で内向的な私は基本一人か小人数でいるのを好んだため、幼稚園なんて、すでに仕事だった。



毎朝、幼稚園が始まる2時間前には、母親に起こされていた。



すでに低血圧で出社拒否ように幼稚園と言う集団生活を冷めた習慣と生活と見ていた私は、朝から4才からアンニュイだった。



布団から出て、窓や天井や空を見つめ、30分は物思いにふける。すでに特養に入所した老人ぶりすら発揮し、母親を混乱させる。



その後、以前書いたが、なぜこの世には食と言う文化があるのだと絶望するほど(幼稚園児なので当時の語彙力なしの頭の中で)少食だったので、仕方なく朝ごはんを少し食べ、唯一、最後まで食せたアイスクリームで栄養をとっていた。




その後、仕方なく幼稚園の制服を着て帽子をかぶり気の重たいお弁当を幼稚園のカバンに入れて、出社、否、登園まで空を見つめる。



大人になってからは、そこに利害関係、利益損失、社会的立場、大きな生活資金などが生じるので割りきれた。




だが、幼稚園は利益は生まないため、当時から楽しくない。どんな孤独な子供だ。



大人になってから割りきれたものが、子供の私には割りきれない。



だって、両親や社会(幼稚園)から強制されてる義務だもの。



日本は、基本、義務教育は小学校からなので義務ではないが。



年少組の時は、体を動かす時間に体育の先生が楽しそうに子供達とトランポリンではずむ姿を見て、大人で空中飛んで何が楽しいのだ、この人は。とすら思ってた。



唯一、絵を描くのが好きだったので無心に子供らしかったのはお絵描きの時間くらい。



後は、仕事のように1日に組み込まれた日課をこなし、判子をもらい、バスに乗って私の幼稚園の業務終了だ。



しかし、子供で体力のない私は軍隊式の父親からの人を頼るなを叩き込まれていたので、家まで緊張感は保っていたが、そこは子供、バスに乗る前は座る席を出やすい場所に考えていた。



無条件に私を愛し甘やかしてくれる祖父母とは違い、幼稚園の先生は職務で私達をバスに乗せているのだ。



手をわずらわせたくなかった。



しかし、1日の幼稚園の義務を終えた私は疲れて10回に1回はぬかり、奥の席に座り自分では出られなくなってしまう。


自分の緊張感のなさにショックで記憶が多々、なくなる。



家につくと、1日の業務終了だ。



金銭がからむ仕事より、現在闘病中の親の病院や生活、故人の特養にいた祖母の事の方が私には精神的ストレスになるため仕事になる。




なんとか1日が終わって、布団に入って私の1日の業務終了する。



ちょっと変わってる事は自分でも分かっているのでご安心を。



今日も私は布団に入って人生と言う1日の業務終了する。



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