第17話 今日も過労で絡みだす
体力も身長ない私は、過労と睡眠不足がたたると、しらふで親や友人がドン引き越えて、黙りだすほど絡みに絡んで、最盛期の新橋の酔っぱらいの中年親父を越える質の悪さだ。
学生時代に絡んだ、疎遠になった友人に謝りたい勢いの絡み過労。
正直、私の性格を知っている人でも手がつけられない程、絡む。ごめんね♪(今さら)
最初に絡んだのは忘れもしない、高校受験が加速する中学2年あたりだ。
勉強は好きだが、一人っ子で初孫のため私は両親と祖父母合計4人の期待を背負っていた。重すぎて仕方ない。
推薦を狙っていたが受験の為に、睡眠時間が毎日、2、3時間だった。今思うと異常だ(笑)・・笑えない。
当時は、両親共働きで私が優等生かテストの点数しか興味のない親のため、今でも親は当時の私の生活サイクルすらしらないくらいだ。
学校から帰宅後、家事も手伝っていたため洗濯物を取り込み、お風呂をわかし、夕食までの2時間に宿題を終わらせ、受験勉強をする。
夕食後、お風呂に入り両親は先に眠り夜9時から1時まで勉強、睡眠、学校の繰り返しだ。
当時の私はお寺の修行僧か。10代だから出来たと思うが、これを読んでいる学生さんがいたら、体を壊すので真似はしないでほしい。
美術部の副部長に委員会にクラスの副班長までかけもちしていたので、当時の記憶がさっぱりない。昭和の猛烈サラリーマンか。
そんな緊張感と仕事に追われる毎日の私が壊れる、否、絡みだす時期がある。
中間テストや期末試験が終わった日に、私は全てから解放されると同時に、いつもは私に委員会や部活の仕事を押し付ける友人達が千倍返しくらいの被害を私から受ける日。
放課後、私は皆がダラダラする掃除を完璧に終えて廊下の窓を開け、倍返しの始まりだ。
ちなみに、泥酔した事はないが泥酔した人なみに記憶はなくなるので、私は悪くないと開きなおっておく。
普段は、私に八つ当たりや学校の仕事を押し付ける友人達のカルマだ。私は何を言っているんだ。
帰ろうとうながす友人達に、窓の外を眺めながら、私はニヒルな笑みをかえす。怖い。
たじろぐ友人達に睡眠不足を伝えると、動揺した友人達は、質の悪い私から解放されたいがために、必死に帰宅をうながすが、半沢直樹の中学生版になった私を誰も止められない。
友人達よ、甘い、甘い生き方だ。
私は家事と部活と委員会と受験勉強と大人4人の期待と言うノルマを背負いプレッシャーに負けないでサバイバルだ。
「見てごらん♪空がきれい!あの雲なんか○○さんかの家で飼っている猫の形にそっくり、うふふ♪てへへ♪」
もう、ここから私を半沢直樹の長台詞なみに誰も友人達は1時間は手がつけられないまま圧倒され、私は愉快だ。
本気で絡む。大人になった今、お酒を飲んでも軽く笑い上戸になるくらいで、質悪く絡みはしない。
ストレスや限界越えると、友人や親すらドン引きの放置状態の半沢直樹と化する。
ちなみに、私は普段は無口で心を開いた人にしかあまり話さないし饒舌でもないうえ無表情だ。
軍隊式の父親がペラペラとテレビと話し、イギリス寮長式の外交的な母親がペラペラ話すと、私はまた小さな半沢直樹になり絡みだす。
独身だが、もし結婚出きるとしたらお相手は心の度量の広くて冷静な人だとすら確信できるほどの絡みと荒れっぷり♪
私は今日も過労が限界越えると、「お風呂が沸きました」の機械音声の女性にまで「聞こえてます♪毎日、毎日ありがとうございます!」と言う返しを1人でもする。
自分でも怖すぎる。
だが、今日も私は過労が限界を越えると絡みだす。
書いておきながら、これを読んだ方が、引かないで頂きたいのを願うばかりだ。
てへへ♪・・・(ちょっと可愛こぶっても過去は消えないから悲しい)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます