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あとがき─のようなもの─

 この短編たちは「たいがいの青春群像モノとか部活モノは勝者のみが描かれる」ということで「じゃあ一つの勝者に対する、多数の敗者を描こう」ということで書いてみました。


 確かに負けた側の話って、あんまりないですもんね…(笑)。


 ここで取り上げたキャラクターたちは、夢に向かって泥臭く、足掻くだけ足掻いて戦うごくフツーのキャラクターたちです。


 別に異世界に行く訳でもなければ、転生するわけでもない。


 いわばごく平凡なキャラクターたちなのですけど、でも何か描いていて捨てがたい魅力があって、ときには別に独立した作品にしようか悩むときもありました。


 ここに出てきた学校も、ほとんど公立校です。


 たまたま筆者が公立高校の出というのもあるのですが、私学より公立を贔屓してしまうところはあります(笑)。


 お金も、手間も、すべてにおいて不利な条件のキャラクターたちがもがいてもがいて、必死になって闘って、そして敗れ去る──書く側としては心の痛むところもありますが、それでもやっぱり、愛すべき存在たちでもあるんですよね。


 取り敢えず一区切りにしましたが、場合によってはまた書くかも分かりません。


 ひとまず読んでいただいてありがとうございました。





 令和3年5月   蝶眠 拝

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挑戦者たち─School Band Story Episode Series─ 英 蝶眠 @Choumin_Hanabusa

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