第26話 十の災厄 雹 バッタ 暗闇
さあ、次の災厄いってみよう。モーセはファラオに神の警告を伝えます。
「私の民を去らせて私に仕えさせなさい。私は全ての打撃をあなたの心と、家来と民に加えようとしている。私のような者は地上のどこにもいないことをあなたが知るためである。───次の理由であなたを存在させておいた。あなたに私の力を示すため、私の名が地上全体に広まるようにするためである」九:十四〜十六
神様はファラオを殺す事もできたはずですね。生かしておく理由を語られました。怖いよね、イスラエルの神がエキサイトしてきました。
「あなたはまだ傲慢に振る舞うのか。私は明日の今頃、エジプトでかつてなかったほどのヒョウを降らせる。家畜と野原にあるものを安全な所に入れるように。家に入っていない人間や動物は皆、ヒョウに打たれて死ぬであろう!」
今度はヒョウですって。雹です。エジプト人の中でも、イスラエルの神の言葉を信じた人たちは、家畜や収穫物を安全な所に避難させて助かりました。
もちろん、イスラエル人には全く害がありません。エジプトの地域の亜麻と大麦は大打撃を受けます。言う通りにしなかったエジプト人と家畜は死にました。
ファラオはまたまた、強情です。意地の張り合いですね。神様プッツン。
「あなたは私にいつまで逆らうのか? 私の民を去らせて私に仕えさせなさい。もし拒み続けるなられ明日、エジプトにバッタを送り込む」十:二〜四
今度はバッタです。どデカいイナゴもいます。エジプト人の家はバッタだらけ。ヒョウの被害を被らなかった農作物も全滅です。バッタが食い尽くしたのです。
これはたまりません。食糧不足です。家来たちはいい加減、ファラオに進言。
「あの者たちを去らせて、彼らの神に仕えさせて下さい。エジプトが壊滅したことにまだ気付いておられないのですか?」
もう災厄はごめんだよ! ファラオって実は神の化身でもなんでもないよ、だって馬鹿なんだもん。エジプトが壊滅したのはファラオの意地のせいだ!
内心、めちゃくちゃキレていた事でしょうね。ファラオは速攻、モーセとアロンを呼び、こう言います。
「私は罪を犯した。どうか私の罪を今回だけは許して欲しい」
モーセはファラオの改心を見て、バッタを去らせます。喉元過ぎれば熱さを忘れるファラオです。さっき、ごめんなさいって言ったよね?
バッタが去ると、ヒョウ変します。また強情になって、イスラエル人を荒野に行かせません。イスラエルの神は、お怒りになり、警告なしで暗闇をエジプト全土に臨ませました。三日間、真っ暗闇です。
ファラオはモーセに家畜を置いて、エジプトから出て行けと命令します。モーセはファラオの条件をのみません。強気です、羊を捧げるんです。馬鹿なのかな?
「ここから出て行け! 二度と私の顔を見ようとするな! 私の顔を見る日にお前は死ぬ」「おっしゃる通り、あなたの顔を二度と見ないようにします」
ファラオとモーセは子どもみたいな喧嘩をします。モーセだって苛立ってますよね。ファラオも大人気ないですね。私の顔を見たら死ぬだって、ぷぷ。
この雹、バッタ、暗闇の災厄で、またまたエジプトの神が辱めを受けました。
太陽神ラー、月の神アト、農業の神セトはエジプト人を守る事ができませんでした。太陽神なら暗闇を明るくできるはずです。無力ですね。惨敗です。
九つの災厄が終わりました。拗ねているファラオにとどめの一発が。
フィナーレです。イスラエルの神の復讐のような災厄が! 怖いですね。
イスラエル人にとったらとても大事な儀式、お祭りが制定されるようね出来事が起きます。モーセ頑張れー!
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