第25話 hot girls in love

それでね、低めの温度の油に

ゆっくりと入れるの。そうすると

沈んでから、まん丸になって浮いてくるの」


かすみが、フライパンに張った油に

さっきのパフたねを落とすと

くるくると回りながら沈み、そして浮かぶ。



「おもしろいですー。」と

ふたばは、にこにこしながらそれを見ている。



「どうして、くるくる回るのでしょう?」と

不思議そうに。


「どうしてかしら。ふしぎね」と

かすみもにこにこと

揚がっていくプチシューを見ていた。




「冷めてからクリーム詰めるのよ」



はーい、と、ふたばは

揚がったばかりのシューを手で摘もうとして

「熱ッ★」とびはねた。


「だいじょうぶ!?ふたばちゃん」と

かすみは、ふたばの手をとって。



だいじょうぶかな、と見ると

大事には至っていない、でも


ふたばは痛そうだ。




「すぐに冷やさないと」と、僕は

フリーザーの氷を出して。



「すみませんです。」と、ふたば。



「これなら、跡にならないで済みそうね、

でも気をつけてね、ふたばちゃん」と、な

かすみはお姉さんに、いつのまにかなっている(笑)



最初の頃は、子供っぽかったけどな、なんて

僕は思ったけど、でも

そんなものかもしれない。


僕だって、ひとりの時はわがままだったりするし。





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