第4話 motor lady lissa
Mini cooper S
歩きながら、バイクのところに行った
めぐたちを待っていたのは、モトローラ無線の
FMノイズだった。
ーーーーMary-Seven #3,聞こえるか、本部。
と、部長さんの声。
れーみぃは、あわててマイクを取る。
「はい、こちらMary-Seven #3、本部どうぞ。」
「れーみぃ、心配したぞ。無事か?
勤務時間は終わりだ。安全運転で戻ってこい。
部長さんの優しげな声に、れーみぃは喜ぶ。
「リサは、もう終わり?」と
れーみぃ。
リサ、頷く。
「じゃ、待ってる。一緒に帰ろう?
リサは、車?」と、れーみぃはにこにこ。
笑っているところは、やわらかな宝石のように
可愛らしい。
リサは、じゃ、待ってて、と言って
軽やかに駆けてった。
友達が待ってるって、素敵。
なんとなく、めぐは思う。
リサは、10分くらいで戻ってきて。
鉄道の制服じゃないと、とっても可愛らしい
女の子。
車は?と、Naomiが聞くと
リサは、フェンスの向こうにある
アーモンド・グリーンの
オースティン・ミニ・クーパー1275Sを
視線で追った。
「かーわいいっこい!」と
めぐは喜ぶ。
変かな?と言ったので
みんな笑った。
かわいい、とカッコイイが
くっついちゃったらしい(笑)。
四隅に小さなタイアが付いていて、
やわらかな曲線のボディ。
低くて、小さくて。
まるいヘッドライト。
かわいい小犬みたいなスタイルは
人気な、イギリスのラリーカー。
「じゃ、付いてきて?先に本部に戻らないと。」と、れーみぃはヘルメットを被って、エンジンを掛けた。
セルフスタートモータの、重々しい響きがして
MotoGuzzi1000は、爆発音を響かせる。
TR1は、軽快なエンジン音。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます