第313話 かわいい割れ目ちゃん

友里絵は、スパゲティを絡めずにそのまますくって食べている。


ずーるずる・・・(^^;


由香は「キタネーくいかたするなよ」(^^;

と、隣の椅子で。


愛紗は「でも、それが普通だって、イタリアだと」

マジメ。



由香「へー。イタリアってなんか・・友里絵がいっぱいいるのか」

と、冗談っぽく



ーーー友里絵の顔が一杯。そのへんに(^^;

想像。



菜由「なんか怖いかも」

笑顔。




友里絵「怖いんかい!」と、楊枝を投げた。しゅっ。



菜由、避ける。「ふっふっふ・・・。」


不敵に笑う。


友里絵「忍者服部君かいな」


由香「いやいや、あの感じは・・・。」


友里絵「魔太郎が来る」



菜由「股老?いやー、そんなに古くないぞ、使い込んでるけど」ハハハと笑う。





愛紗「・・・・なんか、菜由さ・・。」


菜由「なに?」



愛紗「友里絵に似てきた」


菜由「・・・・・友里絵ウィルスに感染したかー。」

がーん。



由香「アホは伝染るからなぁ」と、笑う。



友里絵「アホの方がいいよー。楽しくて」



愛紗「ほんとね」と、にこにこ。



菜由「そういうと、なんかさ・・・。」



由香「オマエはアホって言ってるような・・・。」



愛紗「いえいえ、そんなことは・・・あるのか」 ハハハ、と笑う。



菜由も、笑う「おもしろいね」



窓の外は、お月様に照らされた鋸岳が見える。

シルエットで綺麗。



友里絵「綺麗なお月様」と、にっこり。


由香「お月様って顔かいな」


友里絵「顔で見るのかよ」


由香「ケツで見れるかよ」



友里絵「なるほど」


ハハハ、と、みんな笑う。



水曜日の夜。オフシーズンとあって・・・。

暇なKKR南阿蘇。



田楽豆腐を、愛紗。


竹を割って作ったような串の、前が割れてて。

お豆腐を水切りしたものを、挿して。


焼いてある。



友里絵も持ってきて「こーいう食べ方って、あんまり知らなーい」と。


くるみとお味噌、甘いタレが付いている田楽豆腐を食べて。


「んー、おいしー」。にこにこ。




全部食べて・・・。


串が割れてるんで 「あー、割れ目が見えるー。」



由香「・・・あ、いいのか」回りを見回す。


菜由「なんか、ドッキリするなあ」


愛紗「・・・・・。」



友里絵は、竹串の割れ目ちゃんを、なでなで・・・。「ひっひっひ・・・かわいい割れ目ちゃん


。」


と、危ない顔真似。


由香「いーかげんにしろ!」と、張り扇・・・の代わりに。

お鍋用のオタマで。


こーん。



菜由「いい音したなぁ」(^^;



由香「カラだからなぁ」


友里絵は「いてーなーぁ、バカんなっちゃいそう」



由香「それ以上なるか」



友里絵「・・・確かに」



菜由「ナットクする?」



ハハハ、と。楽しく笑う。





ひとしきり食べて。


思い思いの飲み物で。


カフェのひととき。





「あー、食った食った」と、友里絵。

おなか、ぽんぽこりん(^^)。


由香「太るなぁこりゃ」と、お腹をさすって。


愛紗は「エルサイズのハラ、ね」と、自分のお腹をなでなで。

もともとふっくらしているタイプだ。



菜由は「ジュテーム、オスカル!・・・の写真、あった?」



愛紗は「家にあるもん。」と、真由美ちゃんの「見せてくださーい」の

リクエストのお話。




友里絵「ホントに

「エルサイズのハラ」

って題名なの?」



愛紗は「まさか」と、笑った。


菜由は「ベルサイユのばら」と、真面目に。



友里絵「知ってるよ」


由香「マンガはな」


ハハハ、と、楽しそうに笑って。


「さ、メシ食ったし。風呂入って寝よ」と、友里絵。


由香「どー見てもおっさんだよ、そのセリフ」


友里絵「セリフを見るのか?」


由香「これ読んでる人はな」



友里絵「・・・なるほど」



菜由も笑う。「おもしろいね」



由香「あたしらが帰んないと、帰れないじゃん。みんな」と言って。


食器のお盆を持って。


「すみませんねー。こいつ、バカだから」と。



ウエイトレスさん「いえいえ・・・」と。にこにこ。



由香は「ここで働きたいそうですから、こき使ってやってください。

メシに味噌汁掛けてやれば、三日は生きてますから」



友里絵「犬かい!」


由香「猫派だろ」



友里絵「そうだけど」



ウェイトレスさんたちも、ははは、と。笑う。




友里絵「あー、受けちゃった。」



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