第2話 Dear K

 親愛なるKちゃんへ

 はじめてこの小説投稿サイトKに書いた話、それこそ姉のKちゃんのお話です。2016年、もちろんその前とその後もKちゃんとの日々は続いています。ただそのときどうして数ある小説投稿サイトからこのKに

投稿したのか思い出せません。とにかく助かりました。誰かに話をすると楽になります。気楽に話せる内容ではないからこんなところに出したのです。当時誰にも話せず、でもどこかに吐き出したかった。つまり愚痴です。だけど口からでる言葉より、より冷静に残酷に、目でみる文字は自分を責めました。やっぱり私が悪い。Kちゃんもずっと前からなのに放置していた。今のKちゃんもまた当時よりいいところも悪いところもあります。どうしてもっとうまくできないんだろう。うまくやろうとしてしまうんだろう。喧嘩もします、楽しい日もあります。わかったつもりなんだろうな。


 転がっているのはなにもその辺の石ころだけじゃない。私もあなたも、Kちゃんも。形や大きさ、色に重さ、いる場所や今までどんなところにいたのか。川か山か、道路の真ん中か。雨に打たれたか風に吹かれたか、誰かに蹴られたか、大事に持っていかれたか。


 石を大事そうにふいたり持ち帰っていたころの、小さなKちゃんの、集めていた丸くてかわいい石は実は私も好きだった。だけど変だなあと思ってたから私はやらなかった。懐かしい、小さな私達はいつも一緒にいた。


 親愛なるあなたへ

 大好きです。

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