Dear K
新吉
第1話 Dear K
親愛なるKへ
あなたは私がこどもの頃にはすでに有名人でしたね。人ではないけれど、愛らしくて強いからだと、なにより勇気あふれる心を持っている。強い敵にも立ち向かい、時に相手を吸い込み自分の能力としてコピーする。空気を吸い込み膨らめばプカプカと飛べる。食べるのが大好きな、ピンクのあなたへ。
はじめはあなたのことはそれほど好きではありませんでした。幼なじみの、これまたほんとにKちゃんがとにかくあなたのことが大好きで、部屋はあなたのグッズであふれかえっています。あなたをみるとKちゃんを思い出します。よくあなたの四コママンガを描いていました。オリジナルの能力を持っていたり、おしゃれしたり、Kちゃんの描くあなたがとても好きでした。もっともっと自由で、可愛くて。
きっとあなたは今日も平和を守るため、今もどこかで戦っているでしょう。いやもしかしたらメガトンパンチで世界をパカンと割ろうとしているのかもしれませんが。傘を指して空を飛んでいるかも、剣を振り回しているかも、石のような固い意志を持っているかも、眠っているか、歌っているか、爆弾を持っているかもしれません。トゲトゲしくても、ビームを出しても、ハンマー持っても、凍っても燃えてもビリビリしても、すかしても。まんまるな体で元気よく踊る。
星から落っことされても、また立ち上がる。決闘を受けたり、バイクで走る姿には惚れました。ビーは伸ばさないよ。
今は大好きです!
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