28話


 セレスがカイとミカを連れダンジョンを出た。

 ダンジョンを出るまでに遭遇したモンスターは、先程話した通りセレスが一瞬にして撃退した。


 出たときには、もうすでに他のパーティーは探索を終え、王都に馬車で帰還していた。

 ダンジョン前には、検問を担当する兵士、これからダンジョンに潜る冒険者達と、この授業を担当しているアルドレッドがいた。

 アルドレッドは検問所を出て来たセレス達を見て驚いた。セレスには怪我などは全くなかったが、カイに驚いた。

 カイが左腕と右の脇腹を怪我しており、脇腹は魔法で塞いでいる状態だったためだ。

 アルドレッドは急いで走り寄った。


「その傷はどうした!?大丈夫なのか!?」

「アル、落ち着きなさい。傷は深いけど、私の魔法で塞いでいるわ。この後、学園の医務室に行けば問題は無いはずよ。」

「そうか...。中で何があった?」

「それは馬車で話すわ。今は早く学園に向かいましょう。」


 4人は少し歩いた先にあった、ダンジョンに来るときに使った馬車に乗り込んだ。


 その中でセレスが今回ダンジョンであったことを話したが、他の誰かに聞かれる可能性があったため、イモータルジェネラルにとどめを刺したのはセレスにしていた。


「そんなことがあったか...。だが、2人が無事でよかった。」


 アルドレッドはそう言うと今回のダンジョン攻略の感想を2人に聞いたりなど、退屈にならないように話をした。


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 カイとミカを学園の医務室に届け、後日に素材を売る約束をして分かれた後、アルドレッドとセレスは宿屋のセレスの部屋で、今日の授業と今後の授業のことを話すために集まっていた。


「それで?『アルさんになら話しても大丈夫です。』って言ってたのは何のことだ?」


 カイは『守り人の牙』の2人と分かれるときに、セレスにさっきの言葉を言っていた。


「イモータルジェネラルとの戦闘が終わった後にカイにいろいろ教えてもらったのよ。」


 セレスは戦闘後にカイが言ったこと、本当はカイがイモータルジェネラルを倒したことを話した。


「...あいつそんなに強いのか。いずれAランク冒険者になるとは思っていたが...。」

「この前の模擬戦だって、カイが魔力を纏っていたらあなたが負けてたかもしれないわよ?」

「おいおい、やめてくれよ。それは俺が一番感じてるんだぞ?」


 冗談で言ったつもりだったが、アルドレッドは自分が負けるかもしれないと感じていたことにセレスは驚いた。


「にしても、適性検査のことは気がかりだな...。」

「そうね...。カイの師匠はどうしてそんなことを知ってたのかしら?」


 2人で考えたが、答えは出なかった。

 その後、今後の授業のことを話し合いし、アルドレッドは話し合いが終わると自分が借りた宿屋の一室に戻って行った。


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 いつも「無能判定されたけど間違いだった!?~実は最強の氷炎使い~」を読んでくださりありがとうございます。


 お知らせでございます。


 誠に勝手ながら投稿を休憩させていただきます。

 私の諸事情で待たせることとなり申し訳ございません。


 休憩期間ですが、なるべく早く再開する予定です。

 遅くても41までに投稿を再開します。


 再開する際は、近況ノートとTwitter(@Shiun_rui)でお知らせいたします。

 ですので、この作品、もしくは私か私のTwitterをフォローしていただけると幸いです。


 これからも「無能判定されたけど間違いだった!?~実は最強の氷炎使い~」をよろしくお願いします。

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