第一章 序 忍び達の暗躍
第2話 中華五十年戦争
日清戦争での戦争史に残る大敗北を喫した清朝は元々満州族の王朝であったからに国内最大民族である漢族によって南京で反乱が発生、すぐさま各地へ広がりを見せた。
これによって後に中華五十年戦争と言われる実際には五十二年続いた内戦の始まりであった。
これは中華各勢力の戦力均衡も原因でもあるが国内国外問わず広く情報を集め分析する
さて、話は変わるが史実では三国干渉によって遼東半島を放棄せざるえなかったがこの世界線では大日本帝国ではなく日本帝国である。優秀な諜報機関を持ち外交上手なこの日本は史実通りに行われた三国干渉を断固として拒否、南下政策を行うロシア帝国は武力行使をも示唆したがシベリア鉄道の橋が落橋し運転が不能になり武力行使をやむを得ず取りやめ、満州一帯を影響下に置く事で満足した。
後年の情報公開によって落橋は日本帝国の工作員によって行われたことが発覚した。
遼東半島を保有することになったため中華内戦ではこの地の防衛も考えなければならなくなった。さらに言えば中華地域が混乱してくれているほうが日本の防衛戦略上重要であるため帝国政府は秘密裏に中央情報院及び陸軍第一特務機関に協力して国家戦略上有利になるように工作することを命じた。
話の本題から逸れてしまったが中華五十年戦争に話を戻そう。
最初に蜂起したのは首都を南京とした中華民国国民政府である。最も広い領土を持ち
日本による支援も受けやすい立地の為最も有利に見えるが軍事力があまり無く、統治能力も欠けるところが多かった為日本はもう一つの巨大勢力である武漢政府も支援するようになる。
武漢政府は国民政府の次に蜂起した勢力であり長江を国境線として華南一帯を支配した。それなりに国力もあり軍事力、統治力共に及第点といったところで日本もこちらを支援したもののこの地は列強との関わりが多くそれゆえの面倒事が多かったため、
中華を統一できるかと言えば何とも言えない状況であった。
そして日本帝国は各地で独立した軍閥達に次々と工作員を送り込む羽目になる。
(他の列強の介入を防ぐ目的もあったため)
山奥で独立したチベットやウイグルなどの少数部族国家を日本帝国は国家承認、
各地に存在する工作員はそれぞれの国家に侵攻しないよう通達、だがまだ工作員が派遣されていなかった
帝国政府は日清戦争以降各地方軍から精鋭を集めた緊急展開師団の配備を進めておりそのうちの即応第一師団を国境が接している武漢政府へ派遣し昌都軍閥へ軍事侵攻した。
即応師団は内二大隊が自転車大隊であり日本は現代まで研究する速度、機動戦を研究していた。ならば勿論、世界に衝撃を与えた朝鮮半島での騎兵電撃戦を自転車で再現をと、昌都軍閥を蹂躙、殲滅しチベットと武漢政府に対して領土を分割し返還した。
その後は日本帝国の表立った介入は無いものの泥沼の中華五十年戦争は続く。
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