オマケのコツ メリハリと補色の関係
どうしても登場人物が動き出さず、物語がてんで浮かんでこないとき、
案外、似た者同士が集まっていやしないかチェックするのも一つ、ととらえている。
登場人物のみならず、骨格で用意したもの全てにおいて思いつくまま用立ててゆくと自身の好みや得意なジャンルなど、似た者同士が優先されやすい。
これが原因だ。
なんだか同系ばかりでメリハリがつかない。
思考も、行動も、烏合の衆。
シーンが変われど同じ色。
世界観も物語も、半径数メートルから逸する気配をみせない。
そもそもコレ、既存作と同じパターンぢゃねか。
別の創作論でも書いているため重複内容になるが、
白を描く時は黒のキャンバス。
白にいくら白を塗りたくっても、どこが白いのか不明なように、
あい対するから互いの存在感は際立つわけで、
白と黒。
引かない双方がせめぎ合えばもう、物語しか生まれてこなくなる。
さあ、古典的かつ、シンプル極まるドラマの始まりだ。
「機微」などと高等テクニックを思う存分ふるえないオイラは特に。
逆にとらえるならこれは
白を書きたい時は「いかに黒を追及する」か、
ということ。
このメリハリ、補色の関係の多角形を広げるほどに
多彩な物語のタネ、引き出しは蓄えられてゆくんじゃないかと考えている。
だから可能とするには苦手なもの、気に食わないモノ、引っかかる違和感へこそ食らいついて掘り下げてやるしつこさが必要だと感じている。
なかなか矛盾してはいるが、
知識なのか人間なのか、せっかくなので幅を広げる機会だと、
追及してみることに損はないと思うのである。
作品へ放り込むことが出来れば、自問自答に葛藤、ジレンマが必ず物語を転がし始める。
もちろんこれを登場人物対登場人物で行うもよし、
(主人公の主張と敵の主張の対立)
物語の構造とテーマで行うもよし、
(いわゆるメタ小説)
自身と読者との駆け引きに持ち込むもよし。
(直接表現を避ける寓話的展開)
力点をずらすことでさらにバリエーションも広がったり。
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